ビジネスメディアのミツカル記事カテゴリ:マーケテック離脱率とは?高くなる原因と主な改善策、役立つおすすめツール3選
#マーケテック
Webマーケティングの効果を最大化するには、アクセス解析によるサイト改善は不可欠です。そこでここではアクセス解析で最も重要な指標のひとつとされる「離脱率」に関する基礎知識から解説していきます。
Googleアナリティクスの定義では、離脱率とは「個々のページのすべてのページビューで、そのページがセッションの最後のページになった割合」のこと。ページビュー(PV)とは、Webサイトの訪問者がブラウザでページを閲覧した回数を意味します。
「セッション」はWebサイトにアクセスしたユーザーが一定の時間内に行うアクションのこと。離脱率が高いということは、サイトを訪問したユーザーがそのページを最後に離れてしまうケースが多いことを意味します。ページごとにどんな効果が出ているかを具体的に判断できる材料となります。
離脱率の計算は「個々のページの離脱数 ÷ そのページのページビュー数×100」という計算式で行います。
アクセス解析で離脱率とともにチェックすべき指標が「直帰率」という数値データです。「直帰」とは、特定のページにアクセスしたユーザーがサイト内の他ページを回遊しないまま、その場で離脱することをいいます。
離脱率と直帰率の違いは、離脱率がそのページを最後にユーザーがサイトを離れる割合を示すのに対し、直帰率は訪問したページからサイト内の他ページに移動せずその場で離脱する割合を示す点にあります。
たとえばWebサイトが4ページで構成されていると仮定すると、ユーザーが最初にアクセスするLP(ランディングページ)は4ページのいずれかになります。同様に離脱するのも4ページのいずれかです。
サイト訪問者は必ずどこかで離脱します。したがって各ページの離脱率を合計すると原理的には100パーセントになります。一方、直帰率は、ユーザーが最初にアクセスしたページだけを閲覧して、そこで離脱する割合です。
直帰率が高いページはユーザーニーズに合致していない可能性が高く、ECサイトやサブスクリプションサイトでは商品に対する消費者の関心が乏しいことを示す目安となります。また1訪問あたりのPV数を示す回遊率も低くなります。
Webサイトの離脱率が高くなってしまう主な原因としては、サイトコンテンツがユーザーニーズに合致していないこと、ページの画像や動画のサイズが大きく動作や反応が遅いこと、リンクが分かりにくいことなどが考えられます。
たとえば求人エントリーや登録フォームの入力がややこしかったり面倒だったりすると、そこで多くのユーザーが離脱してしまい、CVや収益が伸び悩む要因となります。
一方、ページによっては必然的に離脱率が高まるケースも。たとえば商品の発注フォームに続く受付完了通知のようにアクションの終了を伝えるページでは、そこでブラウザやアプリが閉じられたり、他サイトに移行されたりするケースが多くなります。
このようなページは離脱率が高くても問題ありません。前述したように離脱率は全ページの合計が100パーセントになる指標です。サイト全体の離脱率を平均して下げることはできません。重要なのは離脱率を改善すべきページの特徴を見極めることです。
Webサイトを運営する上で離脱率を改善すべきページには、以下に示す特徴があります。
CV(コンバージョン)とは、Webサイト運営者が訪問者に望むアクションが達成されること。たとえば商品やサービスの購入や会員登録、資料のダウンロードなどをサイトの目標とする場合、ユーザーがそれを行えばCV数としてカウントされます。
そのためCVにつながるページの直前で離脱される割合が高いとすれば、CVR(コンバージョン率)向上のチャンスを直前に逃しているような、非常にもったいない状態と考えられます。
PV数はアクセス解析において最も重要な指標のひとつ。PV数が多いにもかかわらず離脱率が高い場合は、サイトの訪問数が多くても、それをリードや顧客に変換できていないことになります。
訪問者の滞在時間が短いページは、コンテンツ内容がユーザーニーズに合致していないか、ユーザビリティに問題がある可能性があります。ただし「詳しくはこちら」と移動や回遊をうながすページについてはその限りではありません。
離脱率を効果的に改善したい場合は主に以下の方法で行います。
ネットの表示速度が遅くなるとユーザーの離脱率が高くなります。検索結果の順位にまで影響する場合もあるので、画像やスクリプトなどのファイルサイズを圧縮したり、動画はYouTubeにアップするなどの施策によって表示速度の向上を図りましょう。
ECサイトの決済や会員登録などの入力フォームが扱いにくいとユーザーにストレスを与えます。入力が面倒な場合は項目数を削減したり、自動入力機能を導入したり、全角・半角の切り替えを不要にするなどの対策でフォームの最適化を図りましょう。
サイトにアクセスしたユーザーは、そこに期待した情報がなければすぐに離脱してしまいます。離脱率が高いページには自社製品の強みや、CVにつながるキーワードを盛り込むなど、ユーザーのニーズに合ったコンテンツを作成しましょう。
Webサイトのデザインがユーザーの定着を妨げてしまう場合もあります。初めてアクセスした客が快適に閲覧できるページになっているか、マルチデバイスに対応できているか、といったポイントを確認して課題を改善していくことが重要です。
内部リンクの設計はユーザビリティに直結します。ユーザーフロー(動線)を分析して、ユーザーがスムーズに回遊できるように工夫しましょう。また外部へのリンクが多いページは離脱率が高くなります。必要がないリンクは削除しましょう。
最後に離脱率の改善に役立つおすすめのツール3種をご紹介します。
SemrushはアメリカのSemrush Inc.,が提供する、競合サイト調査分析ツールです。SEOやWeb広告、SNSなど様々なオンライン領域における競合サイトのマーケティング活動を調査・分析します。
料金プランは小規模サイトやスタートアップ向けの「Proプラン」、中小企業向けの「Guruプラン」、大規模サイトやECサイト運用に最適な「Businessプラン」の3タイプを用意。「Guruプラン」の月額料金は229.95ドルとなっています。
「ECレコメンダー」はエクスプロージョン株式会社が提供するテキストマイニング機能付きのレコメンドエンジンです。「レコメンド」とは「おすすめ」のこと。サイト訪問者の行動・購買履歴をもとにおすすめ商品やサービスを提案。購買意欲を高めます。
料金プランは「エントリープラン」「ベーシックプラン」「スタンダードプラン」の3タイプを用意。ベーシックプランの場合、初期費用が9,500円。月額費用10,000円(税抜)となっています。
「GORILLA EFO」はBCIの日本法人Bruce Clay Japan(BCJ)が提供するEFO(Entry Form optimisation:エントリーフォーム最適化)ツールです。20種類のサポート機能で入力しやすいフォームに改善します。
業界最高水準の分析機能を実装。スマートフォンやPC、ECサイトなど、あらゆるデバイスとサイトページに対応します。料金は同一ドメインの場合、5フォームまで月々9,800円から。くわしくは直接資料請求してお問い合わせください。
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