デジマとは
「 デジマ 」とは前記の通り「デジタルマーケティング」の略語です。インターネット上のWebサイトやSNS、Eメールやスマホアプリなどから消費者の購買活動に関するデータを収集し、その分析結果を取り入れたマーケティング活動のことを言います。
具体的には、オンラインでの市場調査に始まって、商品開発や流通プロセス、販売促進のための広告やプロモーション活動にいたるまで、全ての過程でデジタルデータの分析結果をもとにマーケティング戦略を立案するという手法です。
Webマーケティングとの違い
「デジタルマーケティング」と「Webマーケティング」はインターネット上でマーケティング施策を行うという意味では同じです。ただし厳密に言えば、両者にはマーケティング活動の領域と手法に違いがあります。
Webマーケティングとは、文字通りWeb上で行うマーケティングのこと。一方、「デジマ」はWebサイトやSNS、スマホアプリだけでなく、IoT技術によってクレジットカードやポイントカードの利用歴や来店データなども取得。それらの膨大な情報を分析して行うマーケティング活動全般をいいます。
その意味では「Webマーケティング」は「デジマ」の一部といえるでしょう。
デジマのメリット
日本でも段々と広がってきた「デジマ」=デジタルマーケティング。テレビや新聞・雑誌など旧来のオフラインマーケティングとちがって、膨大なデジタルデータを収集分析することでマーケティング効果をリアルタイムで把握できるメリットがあります。
テレビや新聞・雑誌などに出稿する従来のマス広告では、どれだけの消費者がCMを見て商品の購入に至ったのかを正確に把握することはできません。
それに対して「デジマ」では、マーケティングに関わる全てのデータを細かく収集・分析することが可能です。たとえば消費者の行動パターンをリアルタイムで把握して、最適な商品情報を提供したり、製品の改良点を判断したりすることができます。
また最新のデジタル情報テクノロジーと専用ツールを組み合わせれば、消費者がどのサイトでどんな商品ページを閲覧したかを示すアクセス情報をはじめ、行動パターンを示す位置情報、クレジットカードの利用履歴をもとに実店舗での購買行動も分析可能です。
このようにWebだけでなく実店舗のマーケティング活動に応用できるのも「デジマ」のメリットと言えるでしょう。
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デジマ のトレンド
日々進化するデジタル情報技術。ここでは最新のデジマのトレンドをご紹介します。
人工知能と自動化
デジマでは、人工知能を駆使して膨大なデジタルデータの収集と整理を瞬時に行い、人間より速く的確に分析してマーケティング施策に応用するまでのプロセスを自動的に行います。
マーケティングの自動化は人工知能の導入以前から行われていましたが、人工知能を導入すると、顧客に送る広告メールの内容や文面、デザインなどを顧客に合わせて細かく変更するというクリエイティブな作業の自動化も可能です。
参考:経済産業省
動画コンテンツ
情報技術の急速な進化によって、デジマの主要コンテンツは動画にシフトしています。動画のメリットは、ターゲットに伝達できる情報量が圧倒的に多いこと。文字情報や静止画だけでは伝えきれない情報を直感的に理解できるように視覚化することが可能です。
また動画コンテンツは、InstagramやTwitterなどのSNSやYoutubeやTikTokなどの動画共有サイトで拡散される可能性もあり、制作者の想定以上に広範なターゲットにリーチできることもあります。広告だけでなく、商品やサービスの説明にも動画を積極的に採用すればマーケティング効果も高まります。
音声検索
スマートフォンやスマートスピーカーなどの音声アシスタント機能を持ったデバイスの普及によって、インターネットユーザーの検索活動はキーボードやタッチパネルから音声検索(ボイスサーチ)にシフトしつつあります。
最近ではカーナビもオンラインでクラウドと連携する音声入力が主流になり、従来よりもスピーディーに関連性が高い情報を提供できるようになりました。
このような音声検索システムがさらに普及すると、ネットの検索ワードだけでなく人の消費活動にも大きな変化が生じてきます。これからのデジタルマーケティングはこうした変化にも対応できるデータ収集システムの構築と分析力が必要です。
参考:未来創造WEBマガジン
会話型マーケティング
会話型マーケティングは企業がブログやSNSなどのメッセージアプリを使って、ユーザーと直接意見交換を行うマーケティング活動をいいます。マーケティング業界では「カンバセーションマーケティング」とも呼ばれる手法です。
従来のWebサイトやEメールによるWebマーケティングは顧客の反応率が低い場合もあり、登録制のメルマガ会員も商品に興味を失うと離脱率が高まる傾向がありました。
近年トレンドとなっている会話型マーケティングは、LINEなどの人気のメッセージアプリを利用して、ユーザーと友達感覚でサービスや情報を提供し、顧客ニーズを満たすことにつなげる手法です。
会話型マーケティングは、旧来の一方向型マーケティングから、スマホを主体とする双方向型通信に対応した新たなマーケティング活動のひとつといえるでしょう。
ライフサイクルマーケティング
ライフサイクルマーケティングとは、企業が商品として販売するサービスや商品のライフサイクルを販売開始から衰退までの段階ごとに導入期、成長期、成熟期、衰退期という4つのステージに区分して、それぞれに最適なマーケティング施策を行うことをいいます。
各ステージのライフサイクルはすべての商品に当てはまるわけではありません。魅力のない製品は導入後も成長せずに衰退してしまうこともあります。また最近では、消費者ニーズの変化が早まる傾向があり、商品のライフサイクルもだんだん短くなってきています。
参考:コモディティ化市場のマーケティング論理(恩藏直人)
アカウントベースドマーケティング
アカウントベースドマーケティング(ABM)は「選択と集中」型のマーケティングです。「アカウント」とは、この場合「顧客やクライアントの企業」という意味になります。
ABMはマーケティングのターゲット属性を幅広くとって均等にアプローチするのではなく、大口の「お得意様」を優先的に選別し個別にアプローチすることで売上の最大化を効率的に図るマーケティングです。
大口顧客をひいきするのは、昔からよくある方法ですが、ABMの場合、現時点での大口顧客はもとより、将来の成長が見込める顧客の創出も同時にめざして、直近の売上確保にこだわらず将来性も考慮して顧客を選別するのが特徴です。
参考:情報処理学会
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おすすめのサービス
ディーエムソリューションズ【デジ研】
事業運営17年のノウハウ・取引き企業1000社以上の実績を基に 「問い合わせ増加」「売上増加」等お客様のビジネスゴールを達成する為に 経験豊富なコンサルタントがサイト毎の課題抽出を行います。 SEO・コンテンツマーケティング・広告運用・WEBサイト改善を始め、課題に合わせた最適な施策を実施する事により お客様の収益拡大に貢献いたします。
また、自社サイト「デジ研」の運営でもマーケティングノウハウの蓄積を継続的におこなっています。 自社サイトにてテストマーケティングをおこなう事で高付加価値且つ最新の施策内容にてお客様のご支援をおこなう事が可能です。
アタラ合同会社
Google広告などの運用方広告を中心にデジタルマーケティングをサポートするアタラ。各サービス、プロフェッショナルな人材を揃えており、BIツール導入のサポートやマーケティングシステムの開発、運用型広告のインハウス化支援も行なっています。金融業界から不動産、美容業界など、導入事例も多数公式ホームページに掲載されているので、自社の参考になる事例を探して検討してみるのも良いでしょう。
幅広く深い知見と技術を活かして、広告企業主向けだけでなく、広告代理店向けのサポート支援を行なっているのも特徴です。
トランスコスモス
企業に対して「売上拡大」と「コスト最適化」の2つの視点から様々なコンサルティングを行なうトランスコスモス。 インターネットプロモーションやLINEマーケティング、SNSマーケティング・運用などのデジタルマーケティングはもちろん、Webサイト構築・運用サービスまでを一貫したサポート支援を行なっているので、デジタル周りのサポートを一社で依頼したい企業にもおすすめです。
MOLTS
デジタルマーケティングに特化したサービスを提供する「MOLTS」。ブランド戦略やマーケティング戦略などの戦略立案から、運用型広告やコンテンツマーケティング、DMP構築・運用やMAツール導入・運用といった施策実行まで、デジマ周りのサービスが充実しています。各領域のプロフェッショナルがしっかりサポートしてくれるので、デジマの実施が初めてという企業も安心して依頼することができます。
電通デジタル
大手広告代理店である電通(Dentsu)グループのデジタル領域を担当する部門となる電通デジタル。クライアント企業のデジタルマーケティング戦略の策定と実行を支援し、オンライン広告、ソーシャルメディアマーケティング、デジタルコンテンツ制作などのサービスを提供しています。リアルとデジタルともに、大手ならではの幅広い知見とデータがあるのが強みです。
オプト
インターネット上での広告事業に強みを持つ、広告代理店オプト。デジタルマーケティングにも力を入れており、デジタル人材の育成、デジタルの新会社をサポート支援、既存企業のデジタル部門立ち上げなどのサービスを提供しています。自社でデジタルマーケティングの運用を行なえるようになりたいという企業などにおすすめです。
HiPro Biz(ハイプロビズ)
デジタルでのマーケティングを中心にサービスを展開するHiPro Biz(ハイプロビズ)。2万人以上のプロ人材のネットワークを所有しており、ニーズや課題ごとに実務経験が適任な担当者を紹介。課題の洗い出しから解決までしっかりとサポートしてくれるので「データもない。何から始めれば良いかわからない」という企業でも安心して依頼することができます。
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KARTE
ECサイトから金融、不動産、人材募集の領域など、さまざまな業界へCXプラットフォームを提供するKARTE。集客から接客までをマーケティングオートメーション化し、訪問者の行動や感情をリアルタイムに解析・可視化。膨大な行動ログから、顧客1人1人の状態がアイコンなどでわかりやすく確認できます。
まとめ
・「デジマ」=「デジタルマーケティング」とは、インターネットで収集したデータの分析にもとづくマーケティング活動をいいます。
・「デジマ」 はWebだけでなくオフラインマーケティングにも応用されています。
・「デジマ」で膨大な顧客情報を収集し、人工知能で分析することでマーケティングの自動化も可能になります。