この記事では、インナーコミュニケーションツールについて解説します。
「インナーコミュニケーション」とは、企業の社員同士やチームのメンバーのみで行うビジネス上のコミュニケーションのこと。「社内コミュニケーション」とも呼ばれます。
2020年の新型コロナウイルスの感染拡大によって、リモートワークやテレワークなどの分散型ワーク体制が普及した結果、社内外のスタッフと高セキュアな環境で円滑に意思疎通・情報交換ができるビジネスコミュニケーションツールの需要が高まっています。
一方で、従業員が公私のコミュニケーションを混同した結果、情報漏洩やプライベート情報の誤送信、重要事項の伝達ミスなどを招き、社会的信用の低下につながる事案も増加しています。
そこでここでは、ビジネス用途に特化したインナーコミュニケーションツールに着目。「インナーコミュニケーションツールとはなにか」という基本事項の解説とともに、おすすめのインナーコミュニケーションツールをシーン別にご紹介します。
インナーコミュニケーションツールとは
インナーコミュニケーションツールとは、企業内の円滑なコミュニケーションをサポートするビジネスツールのこと。「報・連・相」などの連絡や情報を迅速かつ正確に伝達・共有することで、生産性向上と業務の効率化を実現。社員同士の交流を促進します。
インナーコミュニケーションツールは、ビジネスに特化した機能を実装。PCやスマホなどの多様なデバイスでリモートワークを含めた社内外のチームとの連絡が手軽で安全に行えるだけでなく、外部からタスク管理ができるなど業務の効率化にも役立ちます。
インナーコミュニケーションツールには、社内SNSやビジネスチャット、プロジェクト管理、社内イベント支援など、さまざまなタイプがあります。
【社内SNS編】おすすめのインナーコミュニケーションツール
Beat Shuffle(ビートシャッフル)
Beat Shuffleは、つぶやき機能で社内外とやりとりできるビジネス用のSNSです。
ビジネスチャットや社内SNSをはじめ情報共有やコンテンツ管理など業務に役立つ機能を満載。トップページのニュースフィードは用途に合わせてカスタマイズできます。料金タイプは、導入条件に合わせてクラウド型とオンプレミス型を選択可能です。
Goalous(ゴーラス)
Goalousは、ビジネスに特化した目標管理形式のインナーコミュニケーションサービスです。
社内プロジェクトの目標設定からゴールまでの進捗データを社員間で共有。「いいね!」やコメントで意見を伝えあうことで、チーム力の向上を明るく楽しく実現します。基本利用料金は、年間プランで1ユーザーあたり月額980円。月間プランで1,225円。15日間のフリートライアルプランも用意しています。
Talknote(トークノート)
Talknoteは、社内コミュニケーションを活性化することで企業文化の醸成と浸透を促進するカルチャーマネジメントツールです。
社内コミュニケーションを一元管理して、円滑な意思疎通と情報共有を実現。組織内に共通の価値観を浸透させて生産性を高めます。チャット機能では、トピックにコメントできるグループ機能を搭載。常にオープンな環境で情報整理が可能です。さらにTalknoteのやりとりを解析することで、組織や人の問題点を可視化できます。
【ビジネスチャット編】おすすめのインナーコミュニケーションツール
Chatwork(チャットワーク)
Chatworkは、社内外のコミュニケーションと情報共有を効率化するビジネス用のチャットツールです。
通信はすべて暗号化され、データも厳重に保管されます。機能の選択やカスタマイズも可能。他のビジネスサービスと連携して業務効率を高めることもできます。さらにタスクの作成や編集をはじめ、完了時には通知もできるタスク管理機能、ファイルや画像をアップロードできるファイル管理機能、音声/ビデオ会議機能を搭載。料金プランは4タイプに分かれています。
direct(ダイレクト)
directは、多彩なチャット機能で新しい働き方を実現する国産のビジネスコミュニケーションツールです。
ペアトークやグループトークはもちろん、位置情報も簡単送信。音声・ビデオ会議も可能です。セキュリティも堅牢設計となっており、貴重な情報資産を保護します。料金プランは5タイプに分かれています。
LINC Biz(リンクビズ)
LINC Bizは、ビジネスチャットと音声・ビデオ会議をシームレスに融合したビジネスコミュニケーションサービスです。
少人数のチャットを起点に多人数のビデオ会議やウェビナーを展開したり、出席者同士で共同作業や質疑応答を行ったりすることができます。
料金プランは、無料のフリープランとスタンダードプランの2タイプ。拡張プランも用意しています。
【プロジェクト管理編】おすすめのインナーコミュニケーションツール
jooto(ジョートー)
Jootoは、PCやスマホ、タブレットなどのさまざまなデバイスで使用できるオンラインタスク管理ツールです。
インターネット環境があれば、出先や移動中でも簡単接続。プロジェクトの進捗確認やタスク管理が可能です。コメント機能で通達ミスも防げます。
料金プランは無料プランを含む3タイプに分かれており、基本機能はすべてのプランで利用可能です。
Wrike(ライク)
Wrikeは、クラウド上でタスク管理が可能なワークマネジメントツールです。
クラウド型なので、テレワークなどに従事する社外メンバーともタスクやプロジェクトの進捗状況をリアルタイムに共有可能。共同プロジェクトやタスクの全工程を一元的に管理できます。
料金は、チームやプロジェクトにフィットするさまざまなプランを用意しています。Wrikeアカウントに追加できるアドオン機能も利用可能です。
【社内イベント編】おすすめのインナーコミュニケーションツール・サービス
どこでも周年イベント
どこでも周年イベントは、企業の周年イベントなどの様々なイベントをVR上に特設されたオンライン会場で開催できるイベントプラットフォームです。
動画配信や社史、記念品などの展示も可能。また、アバター同士でボイスチャットやテキストチャットでまるでそこにいるようなリアルな体験を実現。
イベントなどもオンラインへの移行が進む中、企業にとって新たなコミュニケーションツールとして活用が期待できるサービスです。
イベモン
イベモンは、企業や団体のイベント企画運営を代行するユニークなサービスです。
社内では実現できないイベントを実現。参加者に最大の満足を提供します。社内イベントでは、社員の一体感を醸成。プロモーションイベントでは、ビジネスに最適な成果をめざします。パッケージプランは、オンライン形式とオフラインの対面形式で、それぞれカジュアルイベントとフォーマルイベントが用意されています。
As plAy(アズプレイ)
As plAyは、法人向けの部活支援サービスです。
労働力不足が深刻な時代、従業員の離職を防ぐには組織の一体感を醸成し、仕事へのモチベーションをアップする魅力的な福利厚生が欠かせません。そこでAs plAyは「部活動」に着目。日本人にはおなじみの「部活」で従業員の一体感を高め、生産性の向上と離職率の低下を実現します。
【プレゼンス管理ツール編】おすすめのインナーコミュニケーションツール
せきなび
せきなびは、社員の「今」がわかる在席管理ツールです。
自由なレイアウトでテレワーク、フリーアドレス、サテライトオフィスにも対応。誰が、どこで、何をしているか、ひと目で把握することができます。離れた場所で働く際に陥りがちなコミュニケーションロスを防ぐことができます。さらに、プロフィール機能で、社員の顔と名前が一致し、ひととなりまでわかることでコミュニケーション活性化までも期待できます。