この記事では、福利厚生代行サービスについて解説します。
企業の人材不足や働き方改革による「働くスタイル」の多様化などで、企業に求められる職場環境は変化しています。
売り手市場における優秀な人材確保のためには、職場環境を充実させることが必要です。そのような中、手段の一つとして福利厚生が注目されています。
ここでは、福利厚生が企業から注目されている理由とともに、従業員が求める福利厚生を実現させるための福利厚生代行サービスを紹介します。
福利厚生が注目されている理由
労働人口の減少や売り手市場の採用状況、働き方改革における、働くスタイルの多様化などにより、多くの企業が人材不足を懸念しています。
それを解消する一つの手段として注目されているのが、「福利厚生の充実」です。少子高齢化などにおける労働人口・生産人口は、年々減少し今後も減っていくことが予想されています。
そのようなこともあり、現在の採用状況は売り手市場になっています。労働者側は、自ら働く企業を選べる位置であり、企業側は選ばれる側になっています。選ぶ側の労働者が企業を選ぶ基準のなかには、報酬面等の待遇の他に職場環境や福利厚生の充実度があります。つまり、人材不足を解消し企業を成長させるためには福利厚生を整備することが重要になってくるということです。
基準になる福利厚生は、法律で企業に義務づけている「法定福利厚生」が整備されているかはもちろんのこと、充実した健康面や生活面を実現しながら働くために必要な「法定外福利厚生」が大切になります。また、福利厚生が充実されていることは、企業の社会的信頼や労使関係の安定など、企業にとって多くのメリットがあることも注目されている理由の一つです。
福利厚生代行サービスとは
福利厚生代行サービスとは、本来企業側が行う法定外福利厚生に関わる業務や管理を代行してくれるサービスのことです。
サービス内容や利用内容は年々多様化しているので一概には言えませんが、多くは社員数などに応じて初期費用を支払い、社員一人あたり数百円程度の月額料金を納めることにより、福利厚生代行サービスが用意する様々なサービスを会社の福利厚生として社員が優待価格で利用できるようになります。
サービス内容は、「宿泊施設」「レジャー施設」「スポーツジム」「カルチャースクール」が格安料金で利用できることや、「育児」「介護」「健康」「医療」などの施設利用・情報提供が福利厚生代行サービス会社によって用意されています。
おすすめの福利厚生代行サービス
福利厚生代行サービス会社は、ある部門に特化しているところや多種多様なサービスを一括して扱う会社など、サービス会社によって特徴があります。
ここでは、おすすめの福利厚生代行サービス会社の特徴を交えて紹介いたします。
社員の英語スキルアップ「レアジョブ英会話」
レアジョブ英会話は、グローバル化に必須である英会話研修を福利厚生として取り入れることができるサービスです。株式会社レアジョブが運営しています。
全国に拠点を持つ企業でも、教材を元にどこでも研修することが可能になっています。厳しい採用率を突破した優秀な講師陣が特徴であり、社員のスキルアップを確実に行うことでグローバル化に対応できる企業に成長でき、且つ社員の充実を図ることが可能です。
料金は、社員数や成果コースによって変わります。
健康的な食生活をサポート「OFFICE DE YASAI」
OFFICE DE YASAIは、オフィスに新鮮なサラダやフルーツ、無添加食材など健康的な食事が届く、福利厚生サービスです。株式会社KOMPEITOが運営しています。
オフィスに設置された冷蔵庫に、食品が届き保管されます。従業員は届いた食品の中から選び、料金を支払い利用するというシステムです。
社員の健康面を気遣った福利厚生サービスになります。料金は、社員が利用した分の一部を企業側が負担するという方式です。
給与即時払いサービス「CRIA」
CRIAは、従業員が働いた分の給料を即時で受け取れる給与即時払いを代行してくれるサービスです。株式会社メタップスペイメントが運営しています。
企業側のコスト負担なしで、システム導入することが可能です。アルバイトやパート社員の採用が多い企業におすすめの福利厚生代行サービスになります。
利用料金はサービスを利用する従業員が手数料を支払うシステムで、企業側のコスト負担が全くないのがメリットです。