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テレビ会議システムの導入メリット、Web会議システムとの違い

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この記事ではテレビ会議システムについて解説します。
それぞれが違う場所にいながら会議や講習などを行うことができるるテレビ会議システムは、多くの企業で注目され導入が進んでいます。

最近では、テレビ会議システムと似た特性を持つ、Web会議の普及も増えてきました。

ここでは、テレビ会議システムの内容や導入時の注意点、混同しやすいWeb会議との違いを紹介していきます。

テレビ会議システムとは

テレビ会議システムとは、専用の機器と専用回線を用いて遠隔地にある複数の拠点間で会議やミーティングなどを行うシステムのことです。

機器はモニターやマイク、スピーカーやカメラ等を会議室などの利用する場所に固定して利用します。通信はFTTH回線やISDNなどのデジタル回線や広域LAN網を用いることが多いです。

活用方法として、役員会議や緊急会議などの複数拠点間の会議や遠隔教育、遠隔医療や工場等の監視システムとして利用されています。

テレビ会議システムの特徴として、主に専用線が通信に使われるためセキュリティが確保されていることや、H.264やh.323などの圧縮技術によりスムーズな送受信が可能です。

また、リップシンクや相手の姿と資料を同時に写すことができる技術などで、遠隔地にいながら大人数で同じ場所で会議を行っているような工夫がされています。

加えて最近は、エコーキャンセラやノイズキャンセラ、ゲインコントロールなどのハードウエア性能が上がっており、さらに快適にテレビ会議を行うことが可能です。

専用の回線や専用の機器を用いるため、機器や設置工事のイニシャルコストや保守費用等のランニングコストが高額になりやすいので、導入や運用計画は慎重に考慮する必要があります。

Web会議との違い

テレビ会議システムと同じように、遠隔地の複数拠点で音声や映像で繋ぐシステムに「Web会議」システムがあります。

遠隔地を映像と音声で通信するという利用方法は、テレビ会議システムと混同されることも多いですが、通信方法や使用デバイス、コーデックなどに違いがあります。

Web会議システムは、インターネット網を使い通信をしサーバーを介して音声や映像、データをやり取りする方式です。テレビ会議システムは、専用線を用いて通信し、サーバー等を経由せず”P2P”で音声や映像などを専用機器で圧縮・解凍してやり取りする方式になります。

Web会議は、スマートフォンやタブレット、PCでアプリを通じてやり取りするため、コスト面や汎用性に優れているのがメリットです。

しかし、テレビ会議システムと違いサーバーを経由することや、アプリにて音声や映像を圧縮してやり取りするので、使用デバイスや通信の状態などにより、遅延が発生するなどのデメリットがあります。

また、インターネット網を使うことによるセキュリティ面での心配がデメリットです。最近では、無料で使えるアプリも多くリリースされており、有料のWeb会議システムも比較的、安いコストで導入できるので、ミーティングやテレワークに導入する企業も増えてきています。

テレビ会議システムのメリット

ここでは、テレビ会議システムの特徴とメリットを解説します。

接続が安定している

接続が安定しているのがテレビ会議システムの特徴です。テレビ会議システムは、専用機器でサーバーを介さずに相手とダイレクトに接続するPtoP(Point to Point)方式になります。

途中エンコーダー・デコーダーを間に介しますが、基本的なデータのやり取りはダイレクトになります。また、回線は専用回線を使うので拠点間以外の影響は受けません。

特に会議などでは音声や映像の遅延は、ストレスになり、それだけで進行の妨げになることも多いので接続の安定度は重要な要素です。

大人数の会議や講習に適している

テレビ会議システムは、前記した、接続の安定度に加えて、大人数の会議や講習に適しているというメリットがあります。

テレビ会議システムは、基本的に専用の機器を会議室などに固定しての利用です。加えて通信は専用回線のため、接続が安定しており臨場感ある映像と音声を各拠点に届けることが可能になります。

カメラなどのデバイスは、それらを想定して作られており、様々な技術で大人数の会議や講習などを、各拠点でそのまま共有できるように作られています。

Web会議などで用いられるインターネット回線とサーバー・クライアントの仕組みは、どちらかと言うと1対1や1対多のシチュエーションに向いており、テレビ会議システムに比べると大人数の会議や講習には向いていません。

特に大人数で多拠点間の会議や講習などの場面では、セキュリティも含めて安定的で安全に行えることが重要になります。また、国外拠点との遠隔会議など、高いレベルの会議や講習にはとくに効果を発揮するでしょう。

テレビ会議システムを導入する時の注意点

テレビ会議システムを導入する時には、事前にシステムを導入する目的とポイントを抑えた運用が必要です。

導入メリットの高いテレビ会議システムですが、専用回線や専用機器を設置する必要があるためにどうしてもコストが高くなります。そのためテレビ会議システムを導入する目的や、運用を予め十分に考慮しておくことが重要になります。カメラやマイク、スピーカやモニターなどの設置場所も細かく決めておくことが必要です。

テレビ会議システムは、専用の機器を利用するため操作や運用をするための担当者を決めておくことも大切なポイントとなります。テレビ会議システムを提供する会社は様々あり、扱うテレビ会議システムの種類も様々です。

他に導入拠点によって、機器や回線の設置工事費や保守・メンテナンス料には違いがあります。導入や運用にかかるコストは様々で、提供会社によって、対応に違いがあります。

これらをふまえ、導入する時には複数の会社に相談することや見積もりを比べるなどをすることが、失敗の少ないテレビ会議システムの導入につながります。

また、担当者同士の連絡がスムーズに行くかや、トラブルがあった場合の対応などを事前に確認しておくことが重要です。

まとめ

・テレビ会議システムとは、専用の機器と専用回線を用いて遠隔地にある複数の拠点を音声と映像でつなぎ、会議やミーティングを行うシステムのことです。

・Web会議システムと混同されやすいですが、通信方法やコーデックの種類、使用デバイス等、様々な部分で違いがあります。

・テレビ会議システムは、PtoPで通信を行うことに対して、Web会議のシステムは主にサーバークライアント方式で通信を行います。

・テレビ会議システムは、専用の機器や回線で運用することに対して、Web会議は主にスマートフォンやタブレット、PCを使い、インターネット網で通信を行います。

・テレビ会議システムは、接続の安定度があることや、大人数の会議や講習に向いているというメリットがあります。

・テレビ会議システムを導入する時には、予め運用目的を考慮する事や保守などの運用に注意することが大切です。

ビジネスコミュニケーションサービス「LINC Biz」

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