ビジネスメディアのミツカル記事カテゴリ:アドテックTwitter動画広告の種類やメリット・特徴について

Twitter動画広告の種類やメリット・特徴について

#アドテック

Twitterは世界的にみてもユーザー数の多い、主要なSNSのひとつです。このため、企業におけるプロモーションに活用されることも多く、企業アカウントからの情報発信だけでなく、広告配信が行われることも少なくありません。

さらに、Twitterでは随時新機能が提供されており、現在では動画広告の配信も可能になっています。

そこでこの記事では、Twitterにおける動画広告の種類をはじめ、メリット・デメリット、注意点などを解説します。

Twitter動画広告とは

Twitterにはさまざまな広告機能がありますが、動画広告は2015年の4月にリリースされた比較的新しい機能です。動画広告はツイッターのタイムライン上に動画をアップロードすることで商品やサービスに関心のあるユーザーに対し、動画でアプローチすることができます。

また特徴的なのは「自動再生機能」で、動画広告の位置までタイムラインを移動させると音声のない状態で動画が自動再生され、ユーザーに対してアピールすることが可能な点です。このため、Twitter動画広告は宣伝色が薄く自然な流れで動画を表示して、製品やサービスの告知や集客に結びつけることができます。

さらにTwitter動画広告は特徴の異なる複数のフォーマットが用意されていることから、自社の製品やサービスと相性のよい動画広告を選択することができます。

Twitter動画広告の種類

ではここからはTwitter動画広告のそれぞれの特徴をみていきましょう。Twitterの動画広告には次の6つのフォーマットがあります。

プロモビデオ

Twitterではメインのテキストによるツイートに動画を追加したのがプロモビデオです。動画はテキストのみのツイートよりも情報量が多いため、より印象的なプロモーションを実現します。

プロモライブビデオ

Twitter上でリアルタイムの動画配信が可能なのがプロモライブビデオです。店舗の様子やイベント風景などを生で配信できるため、認知度の向上だけでなく、集客効果も期待できます。

また、サードパーティのツールを活用すればライブ配信や360度映像の配信なども可能です。

ビデオカンバセーショナルカード

カンバセーショナルカードは動画あるいは画像によるツイート独自のハッシュタグを付した広告で、ビデオカンバセーショナルカードと呼ぶ場合、特に動画によるものを指します。ビデオカンバセーショナルカードではハッシュタグがアクションボタンになっていて、選択することで引用ツイートが可能です。

このためたとえば野球やサッカーなどの試合であれば両チームの勝敗を予想する選択ボタンをユーザーがタップするとビデオカンバセーショナルカードが引用された形でリツイートが行われ、動画が配信されます。

このようにビデオカンバセーショナルカードは会話形式のプロモーションが展開できることから、ユーザーは広告であることを意識しにくく、自然な形でプロモーションへの参加し、動画を拡散を促すことが可能です。

ビデオウェブサイトカード

ビデオウェブサイトカードは、投稿された動画をクリックすることにより外部サイトへ遷移する広告です。

Twitterには、広告として投稿した画像に指定したページへのリンクとなるコールトゥアクション(CTA)を埋め込める「カード」と呼ばれる機能があります。つまりビデオウェブサイトカードは、この動画版となる機能です。

また従来の動画フォーマットとは異なり、動画から遷移すると別ウィンドウでウェブページが読み込まれるのではなく、動画が再生された状態でその下部にWebサイトが表示されるため、ページ離脱率を大幅に減少させることが期待できます。

ビデオアプリカード

ビデオアプリカードはモバイルアプリを対象とし、アプリインストールを促進する効果のある動画広告です。そこでアプリを解説する動画をTwitter上で自動再生できるほか、動画から直接アプリをインストールすることもできます。さらにユーザーを絞り込む機能も備えているため、よりアプリに関心のあるユーザーに対して広告を配信することも可能です。

また、ユーザーはテキストのみの広告よりも具体的なイメージを掴みやすいため、インストールのモチベーションを喚起しやすいという利点もあります。

インストリーム動画広告

インストリーム動画広告は動画コンテンツの冒頭に配信される広告です。特にYouTubeの動画広告において用いられる手法ですが、Twitterでもアップデートによって配信されるようになりました。コンテンツパートナーにはさまざまなカテゴリの企業が参加していて、ニュースやスポーツ、エンターテインメントなどの動画が配信されます。

ただし対象となる動画は「プレミアムコンテンツパートナー」として提携しているパートナーのコンテンツに限られ、一般ユーザーの投稿には表示されません。

Twitter動画広告のメリット

動画広告はさまざまな媒体で配信されていますが、それぞれメリットが異なります。そこで、特にTwitterならではといえる動画広告のメリットには次のようなものがあります。

二次拡散が可能

Twitterではツイートされた投稿が多くの人の目に触れることでリツイートされ、拡散現象が起こります。広告の場合も評判になれば二次拡散はもちろん、三次拡散、四次拡散と広がりをみせることが少なくありません。一方で拡散が実現しても広告費は一次ユーザーへのアプローチの際だけにしかかからないため、コスト面では大きなメリットをもたらす広告です。

リーチ力を持っている

Twitterはユーザーが自身の関心事を話題にすることが多いことから、ツイートを通じてそのユーザの趣味趣向を把握しやすいのがひとつの特徴です。そこでツイートや検索に用いられた単語やフレーズに基づいてターゲティングを行う、キーワードターゲティングを活用すれば、リスティング広告などではリーチしにくいユーザーへの広告配信も容易に実現できます。

Twitter動画広告のデメリット

Twitter動画広告には、Twitterの持つ特性がもたらすデメリットもあります。このため動画広告の活用の際にはそうした点も検討したうえで運用しなくてはなりません。

ターゲット層が限られる

Twitterの主なユーザー層は10代・20代が中心です。このため、他の年齢層をターゲットとした商品やサービスに関して、Twitterで広告展開すること自体が適さない場合もあります。

そこで同じSNSであっても、幅広いターゲット層を狙うのであればYouTube、30代以上であればFacebookといったように、商品やサービスの特徴や需要次第では他の媒体での広告展開の検討も必要です。

ユーザーに嫌煙されがち

Twitterにおける動画広告の中でも、特にインストリーム広告はユーザーが煩わしいと感じることがあります。これはインストリーム広告がユーザーが目的としている動画の視聴を妨げる存在になってしまうからです。

つまり動画広告は目的とは逆に、単にマイナスイメージを与えるだけの存在になってしまうことがあります。

Twitter動画広告の注意点

より多くの潜在ユーザーへのリーチを実現するためには、ユーザーのリツイートを促し、拡散が期待できる動画広告を制作しなければなりません。では、Twitter動画広告ではどのような点に注意すればよいのでしょうか。

動画の長さを意識する

Twitterにおいてユーザーは、膨大な量のツイートの中から自分にとって興味のある内容を選択します。このとき、判断基準となるのは動画の場合その冒頭部分です。つまり、興味を引く内容や情報がすぐに現れなければ、ユーザーは動画の視聴を中断してしまい、さらにリツイートとなるとハードルがより高くなります。このため、Twitter動画広告では冒頭部分が大きな分岐点となることを意識しておかなくてはなりません。

字幕の活用が必要

Twitterはスマートフォンなどによって移動中や外出先で閲覧されることの多いSNSです。そうした環境では、音声はオフにされていることが少なくありません。そこでTwitter動画広告では音声のない状態でも情報が伝わるよう、字幕の活用が必要になります。また字幕を活用することは情報をユーザーがより認識しやすくなることにも結びつきます。

Twitter動画広告につてのまとめ

・Twitter動画広告はTwitterにおける比較的新しい機能です。

・Twitter動画広告はプロモビデオ、プロモライブビデオ、ビデオカンバセーショナルカード、ビデオウェブサイトカード、ビデオアプリカード、インストリーム動画広告などです。

・Twitter動画広告のメリットは二次拡散が可能なことやリーチ力を持っていることです。

・Twitter動画広告のデメリットはターゲット層が限られることやユーザーに嫌煙されがちな点です。

・Twitter動画広告の注意点は動画の長さを意識するほか、字幕の活用が必要なことです。

同じカテゴリーの記事

おすすめ記事