検索連動型広告とは　その特徴とメリット・デメリットを紹介

2020年11月11日更新

この記事では検索連動型広告について解説します。
スマートフォンの普及により多くのユーザーが、色々な目的で日々インターネットで検索機能を利用しています。

そのような背景の中、検索と密接に関係している検索連動型広告は、マーケティングにおいて非常に重要な手法になっています。

ここでは、検索連動型広告についてその内容とメリット・デメリットについて紹介します。

検索連動型広告とは

検索連動型広告とは、ユーザーが検索エンジンを利用して検索した"キーワード"に連動して掲載される広告のことです。

検索連動型広告という呼称のほかに「リスティング広告」「PPC（Pay Per Click）広告」等の呼び方があります。「Google広告」や「Yahoo!プロモーション広告」が代表的な検索連動型広告です。

検索連動型広告は検索キーワードに応じて、検索結果の上位にテキストで表示されます。基本的には広告が表示されるだけでは、広告費が発生せず、広告がクリックされることで広告費が発生する仕組みです。

ユーザーが普段使う「検索」という行動に結びついた広告手法なので、成果をあげるため効率の良い広告手法として広く使われています。

検索連動型広告を始めるには、アカウントを取得して広告費を入札するだけなので、導入するハードルが低いのも広く使われる要因となっています。

ディスプレイ広告との違い

ディスプレイ広告とは、スマートフォンやPC等でインターネットを利用しているユーザーの趣向や興味等に合わせた広告を「バナー」「テキスト」を用いて表示する広告手法です。デバイスに保存された”クッキー”などを利用して、ユーザーの趣味趣向を判別することが一般的です。

それに対して検索連動型広告は、その時に検索した”キーワード”に応じて表示される広告手法です。あるキーワードを用いて検索をするということは、その時に興味や解決を求めているということになるので、よりダイレクトに欲しい情報に届けられる可能性が高くなります。

大まかな違いとしてディスプレイ型広告は、「普段のユーザーが求めている」ことに対しての広告手法で、検索連動型広告は「その時のユーザーが求めている」事に対しての広告手法と考えるとわかりやすいでしょう。

他に、ディスプレイ広告の広告素材は画像や動画のバナーが多く、検索連動型広告はテキストという違いがあります。また、広告の掲載先はディスプレイ広告がメディアの広告枠になり、検索連動型広告は検索結果の上部に掲載されるという違いがあります。

SEOとの違い

SEOとは、検索エンジンを利用してサイトなどのメディアに訪れるユーザーを増やすために、検索結果の上位に表示されるようサイトやランディングページを最適化することです。

SEOも検索連動型広告も、検索やユーザーに対する認知に関わることですが、SEOはサイトの内部・外部を含めて最適化して検索結果の上位に表示されることを目的とし、検索連動型広告は広告費を課金することで検索結果の上部にサイトを載せユーザーに認知してもらうという違いがあります。

また、SEOでの上位掲載には検索エンジンが判断をして結果を反映するまでにそれなりの日数を要しますが、検索連動型広告は広告の入札後すぐに反映され上位に表示されるという違いがあります。

検索連動型広告の3つの特徴

検索連動型広告には3つの特徴があり、その特徴を上手く活用すれば、さらに効率的に広告を運用することが期待できます。

ここでは、3つの特徴をそれぞれ解説していきます。

クリック課金制度

検索連動型広告は、表示されるだけでは課金されず、ユーザーが広告をクリックすることにより課金されます。そのため、いわゆる「広告の無駄打ち」ということが減り、より成果に近いアクションがある時だけに広告費が発生するという特徴があります。

また、キーワード毎に入札する仕組みになっており、その金額は自由に設定することが可能です。

入札方式のため人気の高いキーワードは、広告単価が高くなるという懸念はありますが、広告費の上限を予め設定しておくことが可能なので、予想以上に広告費が膨らんでしまう心配はありません。

クリック単価を自分で決められる

検索連動型広告は、キーワードごとのクリック単価を自由に自分で決められるという特徴があります。
掲載順位は入札によって決められるので、専門性の高いキーワードや、それほど人気の高くないキーワードであれば、広告費を安く済ませることが可能です。

管理画面にて概ねの広告単価の目安や検索数などを把握することが可能なのも特徴です。クリック単価を上手く設定して運用できれば、予想以上の成果をあげることも可能でしょう。

好きなワードを登録できる

検索連動型広告は、商材やサービスに応じて好きなワードを登録できます。
商材に合ったワードを選択することで、より多くのユーザーに認知させることやコンバージョンにつなげることが可能になります。

また、施策に応じてワードでターゲティングするようなことも可能であり、ワード選定が上手くいくと、より多くの成果を得ることも期待できます。

ワード選定のツールも多くリリースされているので、比較的容易にワードを選ぶことができます。ワードは運用しながら変更することもできるので、効果を見ながら細かい変更を加えていくような運用をすることも可能です。

検索連動型広告のメリット

検索連動型広告を行うためのアカウントは、簡単に発行が可能なので始めようと思えばすぐに検索連動型広告を始めることが可能です。

設定する広告のキーワードは自由に決めることができ、管理画面にて概ねの広告単価の目安や検索数などを把握することができるので、成果が上がるように調節しながら運用できるメリットがあります。

掲載する広告テキストは、自由に作ることが可能になっており、広告テキストでユーザーに向けたメッセージを送ることも可能です。

広告費は予算に応じて上限を設定することができるので、費用対効果のバランスなどを考慮して広告を出稿することが可能になります。

他に管理画面にて「CPC（Cost Per Click）」「CPM（Cost Per Mille）」等を確認できるので、リアルタイムの数値を確認しながら広告の運用が可能なのも大きなメリットです。

検索連動型広告のデメリット

検索連動型広告は、掲載順位をクリック単価のオークション形式で決定するため競合が多いキーワードは、必然的にコストが上がります。
そのためキーワードによっては、費用対効果が見込めない可能性があることを考慮しなければいけません。
また、競合が少ないキーワードは、そもそもの検索数が少ない場合もあり、広告が表示されなく効果が見込めない可能性もあります。
インプレッション（impression）やCPC、CPM等とのバランスを上手くとりながら広告を運用しなければ、効果が出にくいということです。
運用次第では、効果をあげることは可能ですが、そのためにはある程度の知識や経験が必要になり、リアルタイムで運用していかなければ効果がでにくいとも言えるでしょう。

まとめ

・検索連動型広告とは、ユーザーが検索エンジンを利用して検索した"キーワード"に連動して掲載される広告のことです。

・検索連動型広告は自由に入札金額を設定する事が可能で、その金額に応じて掲載順位が決まります。

・広告に関連づけるワードは自由に登録することが可能です。

・検索連動型広告は自由に入札金額を設定する事が可能で、その金額に応じて掲載順位が決まります。

・検索連動型広告は、アカウントの取得が容易であり、入札するだけで気軽に始めることができます。

・検索連動型広告は管理画面にてCPCやCPM等、各種データが取得可能です。

・検索連動型広告で成果をあげるためには、各種データを取得しその結果を元にリアルタイムで運用する事が大切です。