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ネットリサーチとは?そのメリットとデメリット 注意点も

#マーケテック

この記事ではネットリサーチについて解説します。

商品やサービスの開発などマーケット分析は、消費者の意識や行動を知ることが大切です。

それらを知る方法としては、アンケートや街頭調査などがあります。

スマートフォンの普及により、ほとんどの人がインターネットにアクセスしている状況もあり、多くの企業が消費者の意識や行動を調査するために活用しているのがネットリサーチです。

ここではネットリサーチの意味や内容、そしてネットリサーチでどのようなことがわかるのか、データの活用方法などを紹介していきます。

ネットリサーチとは

ネットリサーチとは、マーケティングや商品の開発などを目的としたインターネット上で行う様々な市場調査のこと。「WEB調査」や「オンラインサーベイ」とも呼ばれます。

ネットリサーチの方法は、ネットリサーチ会社を通し、様々な属性のモニターに向けてアンケート調査を行うのが主流です。

アンケートの調査結果は、全てインターネット上で完結し、そのデータが納品されます。

アンケートの質問は基本的に全て自社で考える必要がありますが、目的によってどのようなアンケートにすれば良いかをコンサルティングしてくれるネットリサーチ会社も多いです。

街頭などのアンケートに比べ、低コスト&短期間で回答データを回収することができるため、市場調査において多くの企業が採用しています。

モニターはネットリサーチ会社に登録する際に、年齢や性別、居住地などの属性を登録しているので、ターゲットを絞った市場調査も可能です。

また、回答データの割合から、どのような属性なのかを拾い上げて自社製品の開発や改善に活かす企業もあります。

アンケートの回答方式には「シングルアンサー方式」、「マルチアンサー方式」、「マトリクス方式」などがあり、どのような目的で市場調査をするかによって設計する必要があります。

ネットリサーチが登場し始めたばかりの頃は、インターネットを利用しているユーザーに偏りが多かったため、データの信憑性などが懸念されていました。

しかし現在では70%以上の人がスマートフォンなどを利用してインターネットにアクセスしていることから、その偏りも少なくなってきています。

ネットリサーチでわかること

ネットリサーチではマーケティングに必要な様々なデータを得ることができます。

具体時にどのようなことがネットリサーチの結果でわかるのかを紹介します。

市場分析

ネットリサーチでは、自社の商品やサービスなどが消費者にどのようなイメージを持たれているか、どのような商品が使われているかなど、その傾向や割合の分析をすることができます。

また他社製品や競合製品などが、どのくらいの割合で使われているかなどの分析も可能です。

アンケートの結果によって、今後の市場予測や消費者のニーズなども分析することができるため、企業としては次の一手を考える良い判断材料になります。

ターゲット分析

ネットリサーチ会社に登録しているモニターは、年齢や性別、居住地などの属性を予め登録しているので、調査結果はターゲット分析に活用することもできます。

リサーチ結果を属性別に分けて分析する事で、商品やサービスに対してのターゲティングも可能になります。

ポジショニング分析

ネットリサーチの結果で自社の製品やサービスが消費者からみて、市場のどのポジションに位置するかをある程度判断することが可能です。

アンケートの設問に競合製品を配置し、モニターがどれを選択するかなど、アンケート結果の割合などから、自社製品のポジショニングを判断できます。

定量調査と定性調査

定量調査とは量や割合を測る「数値で表すことができる調査」で、定性調査とは言動や行動など「数値で表すことが出来ない調査」です。

それぞれで得たデータは目的に違いがあるので、適切に使い分けることが重要になります。

ネットリサーチでは「定量調査」が多くなりますが、定量調査を行うためには仮説を立てることや目的を明確にする必要があるので、「定性調査」の結果を指針にすることがあります。

「定性調査」の方法は、実際に製品やサービスを利用している所を家庭訪問などでモニタリングする場合や、1対1で質問を繰り返し、印象やイメージを答えてもらう方法などが多いです。

他に商業施設などで、実際に消費者が買い物をしている様子をモニタリングしたり、購買後にインタビューをして「なぜ、購買に至ったか」などの心理を探ったりするなどの方法もあります。

定性調査を行うことで商品やサービスに対する消費者の意見や行動が「なぜなのか?」という仮説を立てることができます。

主に定性調査は、実際に対面したり商業施設でモニタリングするなどの方法がとられますが、最近ではインターネットでビデオ通話を使いインタビューするケースも増えています。

定性調査は、消費者の「深層心理」などを発見することができ、潜在顧客の開拓に活用することが可能です。

定性調査のデメリットとして、サンプル数が少なくなるので全体の意見として言い切れないこと、または人件費などのコストが多く掛かることが挙げられます。

「定量調査」はアンケートの結果で割合や数値を表すことができ、多くのサンプルを得ることができるので仮説の説得力が上がります。

適切な使い分けとしては、定量調査は市場調査やポジショニング調査などに活用し、定性調査は顧客ニーズ、潜在顧客を探る時などに活用するとよいでしょう。

ネットリサーチのメリット

ネットリサーチは調査からデータ収集までの時間が短く、低コストで行えることがメリットです。

アンケートの内容や設計にもよりますが、早い場合は調査からデータ収集まで1日で納品されることもあります。

現実に街角などでアンケートなどを取ることや、郵送などで返信してもらう場合には、サンプル数を多く集めるためには多くの時間や人件費がかかりますが、ネットリサーチの場合は、調査からデータ収集までが全てインターネットで完結するため、短い時間と低コストで実行する事が可能ということです。

ネットリサーチのデメリット

ネットリサーチはインターネットを利用している人が対象になるので、データに偏りがあるのがデメリットです。

スマートフォンの普及により多くの人がインターネットにアクセスしているとはいえ、利用属性の割合はどうしても若年層が高くなります。

そのためターゲット属性を広範囲にする場合は、年齢などによるデータの偏りを加味することが必要です。

調査によっては、その偏りを調整してデータを導くことができる統計知識がある人材が必要になります。

ネットリサーチを行う際の注意点

ネットリサーチを行う際の注意点として、調査を行う目的や集めたデータをどのように活用していくかを予め明確にすることが大切です。

これはアンケートをどのように設計していくかでも重要になり、ネットリサーチの結果をどのように成果に反映させるかにも必要になります。

例えば、新たな商品やサービスの開発の材料としてネットリサーチを行うのであれば市場の動向を探るような質問が必要になり、その結果が商品開発に活かせるということです。

ネットリサーチは低コストで簡単に行うことが可能ですが、目的や目標、データの活用方法を明確にする事が必要になります。

まとめ

  • ネットリサーチとは、マーケティングや商品の開発などを目的としたインターネット上で行う、様々な市場調査のことです。
  • ネットリサーチは「WEB調査」や「オンラインサーベイ」とも呼ばれます。
  • ネットリサーチは、短時間、低コストでデータを回収することがメリットです。
  • スマートフォンの普及により多くの人がインターネットを利用していますが、若年層にテータが偏るデメリットを考慮する必要があります。
  • ネットリサーチでは「市場分析」「ターゲット分析」「ポジショニング分析」などが可能です。
  • 定量調査とは「数値で表すことができる調査」こと事です。
  • 定性調査とは言動や行動など「数値で表すことができない調査」のことです。
  • ネットリサーチは低コストで簡単に行うことが可能ですが、目的や目標、データの活用方法を明確にすることに注意することが必要になります。

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