ビジネスメディアのミツカル記事カテゴリ:HRテック【カオスマップ付】リーガルテックサービスの種類と選び方、おすすめサービス22選

【カオスマップ付】リーガルテックサービスの種類と選び方、おすすめサービス22選

#HRテック

法律事務所などのDX化を進めるリーガルテックは、年々需要が高まり、さまざまなサービスがリリースされています。この記事では「リーガルテックの概要や特徴が知りたい」「種類やおすすめのサービスが知りたい」という人のために、リーガルテックサービスの種類や選び方、おすすめのサービスを厳選して紹介します。

リーガルテックとは? 特徴と市場規模

リーガルテックとは、legal(法的)とtech(技術)を組み合わせた言葉で、法律業務や手続きの利便性を高めるべく開発されたITを活用した製品・サービスのことです。種類は大きく分けて、案件受付管理、契約書作成・レビュー、電子契約、締結済契約管理・CLM、リサーチ、翻訳サービスがあります。

テレワークの普及など、働き方の多様化や労働人口の減少が進む現在、法務関連の業務が効率化できるリーガルテックサービスに注目が集まっています。

出典:電子契約サービス市場規模推移・予測|矢野経済研究所

日本での市場規模も年々拡大。2021年の国内電子契約サービス市場規模は、事業者売上高ベースで前年比38.6%増の140億円と推計され、今後さらなる拡大が予想されると期待の声が高まっています。(参考:電子契約サービス市場に関する調査を実施(2022年)|矢野経済研究所)。

リーガルテックの最新トレンド

年々進化を遂げるリーガルテックサービス。ここでは最新のトレンドを紹介していきます。

AIの活用

AIを活用した技術の進歩により、契約書の分析や法的文書の作成、法的調査などのタスクを自動化することが可能となりました。また、法的リサーチの支援にも活用することも可能。大量の法的文書や判例を効率的に分析し、関連する情報や前例を見つけることができます。これにより、法的調査の時間と労力を節約し、より正確な情報を提供することが可能となります。

ブロックチェーン技術の活用

近年、ブロックチェーン技術を採用するサービスも増え、リーガルテック分野でのデータの透明性、信頼性、セキュリティを向上させるために活用されています。スマートコントラクトを使用し、契約条件や取引ルールをコード化&実行。改ざんが困難で信頼性が高く、自動的に実行されるため、信頼できる契約手続きを提供します。他にも、ブロックチェーン上にデータや情報を記録することで、データの改ざんや消去が困難になります。

デジタルプラットフォームの台頭

デジタルプラットフォームも法的サービスの提供に参入しています。顧客と法律専門家をオンライン上で繋げるプラットフォームや、法律専門家同士の交流を深めることができるプラットフォーム、法的情報やリソースを提供するプラットフォームなどが増加しています。

リーガルテックサービスの種類

リーガルテックサービスを大きくカテゴリーに分けると、案件受付管理、契約書作成・レビュー、電子契約、締結済契約管理・CLM、リサーチ、翻訳サービスがあります。ここではそれぞれのサービスの特徴や機能などを紹介します。

案件受付管理

まずは、法務案件の窓口ともなる案件受付管理サービスです。社内の法律相談や契約書依頼の受付、案件の期限・進捗を管理したり、案件にかかわるコミュニケーションや契約書のバージョンを蓄積したりすることができます。法務案件が多い企業などには必須の機能と言えるでしょう。

契約書作成・レビュー

案件受付管理の次のフローに、契約書作成とレビューがあります。契約書作成サービスは、法的な確認ポイントを通知し、契約文書の作成をサポートしてくれたり、自動的にテンプレートから文書を作成してくれたりするサービスです。システム内にチェックしたい契約書類をアップロードし、リーガルチェックできるAIレビューと併用することで高精度な契約書作成が可能です。

電子契約

電子契約サービスは、契約書類などの書面を取り交わす際に必要になるすべての過程をインターネット上で行えるサービスのことです。従来では書面への署名と押印が基本でしたが、電子契約では電子署名やタイムスタンプなどに置き換え、法的な有効性を担保した上でオンラインで契約が実現できるようになっています。

締結済み契約管理・CLM

締結済み契約管理サービスは、名前の通り締結済の契約書類をクラウド上にアップロードするだけで契約書の管理ができるサービスのことです。またCLM(Contract Lifecycle Managemen)は、契約ライフサイクルマネジメントと言い、契約締結前から契約締結後の一連の流れを管理し、該当する契約書の期限や更新管理までサポートしてくれるサービスです。電子契約した契約書の管理はもちろん、書面で交わされた契約書でもスキャンしてPDFファイル化すれば、電子契約書同様に管理できます。

リサーチ

法務のDX化をさらに後押ししてくれるのが、法律書籍や官公庁の資料など、法律や関連する文献を収録し、検索できるリサーチサービス。クラウド上にデータ管理され、オンラインで閲覧できます。サービスによっては法律のエキスパートに直接相談できるものもあります。

リーガルテックサービスを選ぶ際のポイント

リーガルテックサービスを選ぶ際に押さえておきたいポイントを5つ紹介していきます。

目的とニーズの明確化

リーガルテックサービスの導入効果をより実感するためには、自社がどのような課題を解決したいのか、何を求めているのかをはっきりとさせることが重要です。目的とニーズによって正しい選択ができるよう、求める機能が複数ある場合は、それらを網羅できるかを含めて予め確認し、慎重に検討しましょう。

機能と特徴の比較

リーガルテックサービスは、基礎的なサービスはある程度共通しているものの、機能や特徴がそれぞれ異なっています。電子契約を例に挙げると、電子署名やタイムスタンプなど、法的効力のある電子文書を作成し、契約を締結させるというフローは多くのサービスで共通しています。加えて、契約締結後の書類管理までできたり、複数の言語に対応していたり、紙の契約書も管理してもらえたりなど、サービスによって機能や特徴が異なるので、サービス導入前の比較が重要です。

コストパフォーマンス

サービスを導入したらどれくらいの人件費や工数が削減できるのかを含めて、まずは自社でかけられる予算を確認することが大事です。その上で、それに見合ったサービスや機能が搭載されたサービスを比較検討するようにしましょう。

カスタマーレビューや評価の確認

リーガルテックサービスを導入した法律事務所や企業、使用する法務部門の担当者などの声も、サービス選定時に頼りになります。どのサービスでも、実際に使ったからこそわかる使い勝手の良さや課題などが必ずあります。ITサービスの比較サイトなどで使用者のレビューや評価が公開されていますので、気になる方はぜひ検索してみてください。

サポート体制

契約書のような法的効力のある文書を扱う際には、内容や文言に細心の注意を払わなければなりません。契約書関連のトラブルやリスクを防止するために、AIを使用したレビューの支援は有効ですが、100%正確とは言い切れません。そのような不安を解消するため、弁護士などの専門家サポートがあるサービスも多くあります。イレギュラーな事案が発生した時にも対応してくれるので安心。特に、社内に法務に詳しい人材がいない企業などは、サポート体制の如何もチェックしておくようにしましょう。

【最新】リーガルテックサービス カオスマップ

案件管理、契約書作成・レビュー、電子契約、締結済み契約管理・CLM、リサーチ、翻訳など、企業にとって必要な法律業務や契約手続きは多岐にわたります。下記のカオスマップを参考に、自社に必要なリーガルテックサービスを選定しましょう。

※上記のカオスマップは本記事で紹介するサービスのみをマップ化したもので、全てのサービスを網羅しているものではございません。

おすすめリーガルテック〈案件受付管理〉

ここからは、おすすめのリーガルテックサービスを紹介。まずは、法務案件の窓口となる受付管理のサービスから紹介していきます。

GVA manage(ジーヴァマネージ)

「GVA manage(ジーヴァマネージ)」は、GVA TECH株式会社が提供する法務管理クラウドです。法務案件の受付一元化を可能にし、さらにデータの蓄積と活用をスムーズにサポート。法務部門以外の事業部はGmailやSlackなどチャットツールのまま依頼・やりとりが可能。同シリーズの「GVA assist(ジーヴァアシスト)」などとの連携もスムーズです。

月額費用主な機能サポートトライアル特徴
要問い合わせ契約書のバージョン管理
法務相談の管理
ステータス変更の自動化
受付フォーム生成
文書比較
分析レポート(csv-DL)
AI契約レビュー連携
電子契約連携
利用〜定着までサポートありGmailやSlackなどの
チャットツールとの
連携も可能。法務部門と
事業部門の案件やり取りが
最小工数でスムーズに。

「GVA manage(ジーヴァマネージ)」公式サイトはこちら

HighQ(ハイキュー)

「HighQ(ハイキュー)」は、法務案件の依頼管理から案件の管理までを一元化できるクラウドサービスです。カナダに本拠を置くトムソン・ロイターがベンダーのため、セキュリティも世界規格。世界有数の企業法務部や法律事務所が採用するプラットフォームなので、外資系企業や、海外とのやり取りが多い企業にもお勧めです

月額費用主な機能サポートトライアル特徴
要問い合わせ企業法務管理
データ分析
マターマネージメント
契約管理
文書管理
ベンダー管理
要問い合わせ要問い合わせ世界最大級の情報プロバイダー企業である
トムソン・ロイターが提供する企業法務
向けソリューション。
クライアント・従業員同士とのエンゲージ
メントなどの業務効率化を強化するための
新機能もアップ。

「HighQ」公式サイトはこちら

おすすめリーガルテック比較表〈契約書作成・レビュー〉

次に、正確な契約文書の作成を支援してくれる契約書作成・レビューができるサービスを紹介します。

※各社のホームページやリリースを元にミツカルが分類したものであり、全てを網羅しているものではございません。

LegalForce(リーガルフォース)

「LegalForce(リーガルフォース)」は、株式会社LegalOn Technologiesが提供するAI契約審査のプラットフォームです。AI×弁護士監修の法的情報で品質の高い契約書レビューが強み。AIが契約書のチェック項目を瞬時に表示して、網羅的にリスクを洗い出してくれるので、必要条項の見落としを防ぐことができます。ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)規格の取得や、情報セキュリティ専任者の設置など、情報管理の徹底も万全。料金プランや費用については問い合わせが必要です。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
要問い合わせ自社基準レビュー機能
比較機能
契約書ひな形・書式集
編集機能
校正機能
案件管理機能、他
導入前のヒアリング
チャット
メール、他
なしISMSクラウドセキュリティ認証
「ISO/IEC27017」も取得し、
安全性も◎

「LegalForce」公式サイトはこちら

GVA assist(ジーヴァアシスト)

「GVA assist(ジーヴァアシスト)」は、GVA TECH株式会社が提供するAI契約審査クラウドです。契約業務における3大リスクであるリスク単語・不足単語・不足条文をAIが検知。契約書審査の読む・直す・仕上げる負担を解消して、条文修正案やコメントの即時参照、チェック業務の自動化などを効率的に実現できます。費用は法務部門の体制に応じて異なるため、問い合わせが必要です。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
要問い合わせ自社基準レビュー機能
比較機能
契約書ひな形・書式集
編集機能
校正機能、他
導入前後に加え、
サービスの利用が
定着するまで
カスタマーサクセス
チームがサポート、他
なし
※オンライン
上での無料
デモあり
ISMSクラウドセキュリティ認証
「ISO270071」の取得、顧客の
契約書を学習データに用いない
独自のセキュリティポリシー
ありで高い安全性◎

「GVA assist」公式サイトはこちら

GVA NDAチェック(ジーヴァエヌディーエーチェック)

「GVA NDAチェック(ジーヴァエヌディーエーチェック)」は、GVA TECH株式会社が提供する契約書チェックサービスです。NDA(秘密保持契約書)のチェックから交渉までの過程を弁護士の知見を学習させたAIによって、契約書チェックをサポート。法務担当者を配置できないスタートアップや中小企業、フリーランス向けのサービスで、会員登録のみでNDAのチェックが完全無料&無制限で使えるのが大きな特徴です

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
完全無料自動チェック機能
リスク判定機能
修正例の提示機能
トラブル多発項目判定機能
不足項目の指摘機能
要問い合わせサービス
利用が完全
無料
通信の暗号化、自動データ保存、
ファイアウォールによる
不正アクセスのセキュリティ対策も。

「GVA NDAチェック」公式サイトはこちら

LAWGUE(ローグ)

「LAWGUE(ローグ)」は、FRAIM株式会社が提供する契約書レビューサービスです。AIと独自の特許技術を融合し、契約書の業務効率化をサポート。契約書・規程・開示文書など類型に関係なく、どのような文書でもレビューが可能な点が魅力です。直感的でシンプルな画面操作ながら、インデントの自動補正機能やレビュー対象の契約内容に類似する過去の契約書を自動で検知し、提示&不測条項サジェストまで行なってくれます。料金プランや費用については問い合わせが必要です。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
要問い合わせ比較機能
契約書ひな形・書式集
編集機能
自動体裁補正機能
不測条項サジェスト機能、
導入から運用
開始まで専任
担当者による
サポート、他
ありAWS上にサービスを構築し
「TLS1.2による通信の暗号化」
「AES-256によるデータ暗号化」
に加え、各種高水準のセキュリティ
対策を施している。

「LAWGUE」公式サイトはこちら

LawFlow(ローフロー)

「LawFlow(ローフロー)」は、LawFlow株式会社が提供する契約書レビューサービスです。開発が弁護士、監修は元裁判官が携わっているため、高精度な契約書のチェックが可能です。秘密保持契約および業務委託契約のみチェックが受けられるので、極力コストを抑えてスタートしたい方に向けのサービスです。無料プランと有料プランがあり、有料プランでは、自社の契約書をひな形として設定することが可能。これにより、契約の変更点や契約条項などを瞬時にチェックできるようになります。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
無料プラン、
有料プランあり
※有料プランの
料金は要問い
合わせ
比較機能
契約書ひな形・書式集
編集機能
自動体裁補正機能
不測条項サジェスト機能、
導入から運用
開始まで専任
担当者による
サポート、他
ありAWS上にサービスを構築し
「TLS1.2による通信の暗号化」
「AES-256によるデータ暗号化」
に加え、各種高水準のセキュリティ
対策を施している。

「LawFlow」公式サイトはこちら

Le CHECK(リチェック)

「Le CHECK(リチェック)」は、株式会社リセが提供する契約書レビューサービスです。契約書ファイルをブラウザ上にアップロードするだけで、専門弁護士監修のAIによって、リスク箇所、欠落条項などを瞬時にチェック。英文契約書対応機能が搭載されていて、海外取引専門弁護士監修によるリスク箇所についての解説文、英文での修正文案の提示などにも対応。海外取引特有の契約書チェックに強みを持つサービスでもあります。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
和文プラン
月額40,000円(税別)
和文・英文プラン
月額55,000円(税別)
※初期費用やオプション
追加は別途費用がかかり
ます。
自社基準レビュー機能
比較機能
契約書ひな形・書式集
編集機能
校正機能
文書OCR機能
契約書の保管管理機能、
サポートサイト
チャットボット
でのサポート他
ありSSL/TLSによる通信暗号
化やIPアドレス制限設定
など、安心・安全の利用
環境あり。

「Le CHECK」公式サイトはこちら

おすすめリーガルテック比較表〈電子契約〉

リーガルテックサービスを牽引する電子契約サービスは種類が豊富です。大手企業が提供しているサービスも多く、信頼できるサービスが揃っています。

関連記事:電子契約サービスの選び方&おすすめの電子契約サービス18選をご紹介!

※各社のホームページやリリースを元にミツカルが分類したものであり、全てを網羅しているものではございません。

クラウドサイン

「クラウドサイン」は、国内シェアトップを誇る、立会人型の電子契約サービスです。提供は弁護士ドットコム株式会社。簡単な操作性と充実した機能に定評があり、法的効力のある電子署名、タイムスタンプなどの機能を網羅。閲覧権限を設定できる機能、契約書類のインポートやAI自動入力機能など、便利な機能が豊富です。操作のしやすさにも定評があり、導入実績も250万社以上。電子契約を初めてという企業でも安心して使用することができます

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
11,000円(税込)〜電子署名
タイムスタンプ
契約締結
管理機能
ワークフロー機能
チャットサポート
あり二要素認証やIPアドレス制限など、
基礎的なセキュリティ対策が
講じられているとともに、
SSO(シングルサインオン)で、
認証アカウントの一元管理で
リスクも軽減できて安心。

「クラウドサイン」公式サイトはこちら

電子印鑑GMOサイン

「電子印鑑GMOサイン」は、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社が提供する電子契約サービスです。契約を交わす当事者が電子署名を付与する「当事者型」と、電子契約サービス事業者が当事者の指示に基づいて電子署名を付与する形式の「立会人型」を状況に応じて選択できるので、取引先の意向にあわせて使い分けることが可能です。ワークフロー機能もあり、社内承認や稟議もスムーズです。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
9,680円(税込)〜電子署名
タイムスタンプ
送信機能
管理機能
ワークフロー機能
拡張機能
電話、メール、
チャット、
各種コンテンツ、
あり二要素認証、IPアドレス制限に加え、
ファイル通信暗号化やクライアント
制限、WAF対応などセキュリティ
対策が万全で安全性も高いサービス。

「電子印鑑GMOサイン」公式サイトはこちら

マネーフォワードクラウド契約

「マネーフォワードクラウド契約」は、株式会社マネーフォワードが提供する電子契約サービスです。契約の締結、ワークフロー、契約書の保管管理などをワンストップで行なうことができます。紙の契約書もクラウド上で一元管理できるので、従来の契約システムから徐々に電子契約を進めたい方におすすめです

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
2,980円(税込)〜電子署名
タイムスタンプ
契約書作成
管理機能
契約書保管
ワークフロー機能
承認者固定機能
メール、
チャット、
サポートサイト、
専任スタッフに
よる導入支援、
あり二要素認証、通信暗号化、閲覧権
限制限、SSO(シングルサインオン)
のほか、Adobe認定証明書
(Adobe社が信頼を置く認証局の
基準に当てはまる電子証明書での
署名を採用)を受けている。

「マネーフォワードクラウド契約」公式サイトはこちら

jinjerサイン

「jinjerサイン」は、jinjer株式会社が提供する電子契約サービスです。契約書の作成やワークフロー、契約締結などの機能をはじめ、契約書のステータス管理や書類の管理までトータルにサポートしてくれます。jinjer株式会社では電子契約サービス「jinjerサイン」のほか、人事管理、勤怠管理、経費・給与計算などに対応したサービスもリリースしており、社内に散らばる人事情報をjinjerグループでひとつに集約することも可能。社内・取引先共に簡単な操作性も選ばれている大きな要因のひとつです。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
11,000円(税込)〜電子署名
タイムスタンプ
契約締結
管理機能
ワークフロー機能
電話、
メール、
チャット、他
※営業時間外は
AIチャットボットが
対応
※オプションで
専任担当者が初期導入
=運用定着まで支援あり
あり二要素認証、
IPアドレス制限、
通信暗号化、
Adobe認定証明書など万全。

「jinjerサイン」公式サイトはこちら

freeeサイン

「freeeサイン」は、freee株式会社が提供する電子契約サービスです。契約書の作成から管理まで契約書に関連する業務をワンストップで行なえるので、業務効率化が叶います。特徴は大きく二つあり、契約締結ごとの従量料金など料金が無料であることと、Googleドキュメントを使ってテンプレート・ドラフトの編集ができること。秘密保持契約書や業務委託契約書のような一般的な契約に加え、人事・労務や商取引などさまざまな契約書類の電子化にも対応しています。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
4,980円(税込)~電子署名
タイムスタンプ
Wordテンプレート登録・管理機能
契約書一括作成
マイ印鑑
ワークフロー機能
API連携
ソーシャルログイン機能
メール、
チャット、
電話、
取引先サポート、他
あり二要素認証、
IPアドレス制限
などのセキュリ
ティ対策も講じ
ているので、
安全性も
申し分なし。

「freeeサイン」公式サイトはこちら

BtoBプラットフォーム 契約書

「BtoBプラットフォーム 契約書」は、株式会社インフォマートが提供する電子契約サービスです。契約を交わす当事者が電子署名を付与する「当事者型」のシステム、かつブロックチェーン(分散型取引台帳。データ改ざん耐性に強い)を活用しているため、厳格な本人確認が必要な業界に最適なサービスです。契約書の締結から管理までクラウドで一元化でき、業務の効率化やリモートワークを促進してくれます。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
11,000円(税込)〜電子署名
タイムスタンプ
契約書管理
契約書発行
契約書保管
期限切れアラート機能
管理機能
押印機能
ワークフロー機能
電話、
メール、
チャット、
カスタマーセンター、他
要問い合わせ二要素認証、
WAF対応、SSO
(シングルサインオン)
ナフォのセキュリティ
対策ありで安全性も
問題なし。

「BtoBプラットフォーム 契約書」公式サイトはこちら

おすすめリーガルテック比較表〈契約管理・CLM〉

契約が済んだらそれで終わりではなく、締結済みの契約管理も重要なミッションです。ここでは契約管理システムに強みを持つサービスをはじめ、契約プロセスを包括的にサポートしてくれるサービスを紹介します。

※各社のホームページやリリースを元にミツカルが分類したものであり、全てを網羅しているものではございません。

ContractS CLM(コントラクツ シーエルエム)

「ContractS CLM(コントラクツ シーエルエム)」は、ContractS株式会社が提供するCLMシステムです。契約過程の最適化と契約ライフサイクル管理を通じて、業務効率化と生産性向上を実現。契約管理はもちろんのこと、契約の作成、法務相談、承認、締結、保管、更新管理をワンプラットフォームで行えるのが強みです。加えて締結済みの契約書のドキュメント管理や更新管理、締結前の契約書のステータス管理など、契約ライフサイクル全体の管理を叶えてくれます。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
要問い合わせ契約書作成
契約書承認
契約締結
検索機能
契約期限管理
チャット、メール、
電話などに対応した
サポート窓口あり。
定期勉強会や活用
支援コンサルティ
ングなども実施。
あり暗号化やIPアドレスの
制限など基礎的なセキュリティ
対策のほか、プロフェッショナ
ルプラン以降は、SSO(シングル
サインオン)、APIにも対応。

「ContractS CLM」公式サイトはこちら

LegalForce キャビネ(リーガルフォース キャビネ)

「LegalForce キャビネ(リーガルフォース キャビネ)」は、株式会社LegalOn Technologiesが提供するAI契約管理システムサービスです。締結済みの契約書を簡単かつ迅速にデータ化でき、OCR機能の搭載によって契約書のPDFデータをアップロードするだけで自動でテキストデータにしてくれるのが特徴です。また、全機能が英語対応しており、日本語の契約書と同じく、テキストデータ化、情報抽出、台帳作成が自動で実現できます。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
要問い合わせ契約締結
検索機能
契約期限管理
テキストデータの
自動生成(OCR)
契約書一括アップ
ロード
英語対応
チャットサポートがメイン。
導入サポートから活用
サポートまで顧客ごとに
最適な支援を提供。
その他、契約書はAIと
専任オペレーター
によるダブルチェック
体制。
ありIPアドレス制限や、
情報セキュリティ
マネジメント
システム(ISMS)、および
ISMSクラウドセキュリティ
認証を取得など、安全性へ
の配慮も申し分なし。

「LegalForce キャビネ」公式サイトはこちら

Contract One(コントラクトワン)

「ContractOne(コントラクトワン)」は、Sansan株式会社が提供する契約DXサービスです。あらゆる契約書を正確にデータ化して契約書管理台帳に代わる契約データベースを構築。拠点や部署の垣根を越えて、契約情報を横断的に管理できるようになり、リスクマネジメント体制を強化することが可能に。営業DXサービス「Sansan」と連携させることで、契約締結前に必要なリスクチェックも容易に行なえるようになります。暗号化やPMSの構築などのセキュリティ対策も万全です。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
要問い合わせ契約書の主要項目データ化
閲覧制限管理
検索機能
契約期限管理
関連契約、
契約締結過程の確認
専任コンサルタント
による導入支援あり。
運用定着までを
サポート
要問い合わせ暗号化や
PMSの構築などのセキュリ
ティー対策も講じており、
安全性も高い。電子帳簿
保存法にも対応。

「ContractOne」公式サイトはこちら

Legaledge(リーガレッジ)

「Legaledge(リーガレッジ)」は、株式会社コスモルートが提供する契約書作成から登録、管理までをトータルサポートする契約書管理サービスです。紙と電子契約の両方の管理に対応したマネジメントシステムで、契約書業務の効率化を支援します。検索性に優れており、締結済みの契約書から瞬時にベストプラクティスを抽出。その他、管理者が使用者のデータの登録・閲覧・削除の権限をコントロールできるのも「Legaledge」の特徴です。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
8,800円(税込)~検索機能
契約書情報の自動抽出
契約期限管理
ユーザロール管理機能
要問い合わせ要問い合わせ通信内容と保存データを
暗号化し、セキュアな
利用環境を確保している。

「Legaledge」公式サイトはこちら

DocuSign CLM(ドキュサイン シーエルエム)

「DocuSign CLM(ドキュサイン シーエルエム)」は、世界180カ国で利用されている電子署名ソリューション
サービスのパイオニア。契約書の作成から継続的な管理、契約の更新・終了までをトータルサポート。英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語、スペイン語、ポルトガル語、など多言語に対応しているので、特に海外とのやり取りが多い企業におすすめです。大元は米国に本社を持つDocuSign Inc. ですが、日本ではドキュサイン・ジャパン株式会社(ドキュサイン日本法人)が運営しているのでサポートも安心です。

月額費用主な機能サポートトライアルセキュリティ
要問い合わせ契約書作成
契約書承認
契約締結
検索機能
ワークフロー機能
契約期限管理
要問い合わせ要問い合わせ世界規格の厳格な
セキュリティ基準を
満たしている。

「DocuSign CLM」公式サイトはこちら

おすすめリーガルテック〈リサーチ〉

法律に関する情報を書籍や資料から見つけ出すには、膨大な時間と労力が必要です。さらにテレワークの導入が進む中、参考書籍を閲覧するためにわざわざ出社するのもナンセンス。リサーチに強みを持つリーガルテックサービスを利用すれば、そうした苦労もすぐに解決します。

REGAL LIBRARY(リーガルライブラリー)

「REGAL LIBRARY(リーガルライブラリー)」は、株式会社Legal Technologyが提供する法律化のためのリーガルリサーチシステムです。情報ソースが確かな法律書籍、官公庁の資料などをクラウド上でデータベース化。掲載書籍の本文すべてを対象にした横断検索ができるので、求める情報を瞬時に見つけることができます。

月額費用主な機能サポートトライアル特徴
5,720円(税込)〜検索機能
ブックマーク機能 印刷機能
書式や雛形の出力機能
書籍本文のコピー&ペースト機能
要問い合わせあり洗練された画面レイアウト
で操作しやすい。ブック
マーク機能や書式や
雛形の出力機能など、
さまざまな機能が
搭載されており、業務
効率化を推進してくれる。

「REGAL LIBRARY」公式サイトはこちら

Westlaw Japan(ウエストロー・ジャパン)

「Westlaw(ウエストロー)」は、アメリカ合衆国の、法務を司る人のためのオンライン法律調査、データベース閲覧サービスです。日本では「Westlaw Japan」としてサービスが提供され、判例、審決、雑誌、書籍、文献情報、ニュース記事などを横断的に検索することができます。法令の改正や最新の判例情報をスピーディーにメールで通知するアラート機能を搭載し、リスクマネジメント、コンプライアンスを包括的に支援してくれます

月額費用主な機能サポートトライアル特徴
要問い合わせ検索機能
アラート機能
リサーチコンサル
タントによる各製品の
機能、 特長、検索方法
のノウハウ説明あり
あり独自のアラート機能を搭載し、
最新の判例情報をいち早く
知らせてくれる。モバイルアプリも
リリースされているため、
さまざまなデバイスからデータ
ベースにアクセスできる強みをもつ。

「Westlaw」公式サイトはこちら

弁護士ドットコム

「弁護士ドットコム」は、弁護士ドットコム株式会社が提供する日本最大級の法律相談ポータルサイトです。一般ユーザー向けサービスと弁護士向けサービスに分けられており、弁護士向けサービスでは、法律・法曹関連の情報収集をはじめ、弁護士同士での交流を後押しするサービスを提供。弁護士活動に不可欠な集客や契約書に関する充実の機能を備えています。

月額費用主な機能サポートトライアル特徴
22,000円(税込)〜
※一部サービスのみ
無料
情報取集サポート
集客サービス
契約書ダウンロード
オンライン相談
メールおよび
電話による無料
サポートあり
あり弁護士同士での交流を後押しする
サービスや、弁護士活動に欠かせ
ない集客や契約書に関する機能など
を持っている。

「弁護士ドットコム」公式サイトはこちら

リーガルテックサービスを導入するメリット

リーガルテックサービスの導入を検討している方にとって、サービスの導入で得られるメリットは非常に気になるところ。リーガルテックサービスを導入するメリットは多くありますが、主に、業務効率化、コスト削減、迅速な情報収集の3つが挙げられます。具体的に紹介していきます。

業務効率化・生産性の向上につながる

契約業務のプロセスをワンストップで行なえるリーガルテックサービスは、業務効率がアップします。特に電子契約の導入は業務効率化・生産性の向上が顕著で、テンプレートなどでの契約書の作成、締結後の印刷や郵送などの手間も省けて、時間の短縮効果と生産性の向上を実感できるでしょう。

コスト削減につながる

業務の効率化によって人件費が削減されるのはもちろん、多くのリーガルテックサービスは、すべての法律業務や手続きがクラウド上で完結するため、事務用品の購入や印刷代、保管場所などのコストが削減できます。

迅速に情報収集ができる

何らかの法律業務や手続きが必要になった時、解決につながる知識・情報を書籍や資料で探すには膨大な時間がかかります。リサーチサービスやクラウド上に保存された契約書のデータを検索できるサービスが搭載されたリーガルテックがあれば、すぐに求める情報が書かれた書籍や資料、該当する契約書が見つかります。

リーガルテックサービスを導入するデメリット

業務の効率化やコストダウンなど、メリットの多いリーガルテックサービスですが、DXの進んでいない業界や企業では導入することによって感じるデメリットもあります。リーガルテックを導入するメリットと合わせてデメリットも理解しておきましょう。

取引先の理解を得る必要がある

電子契約などを行なう場合は、相手となる取引先にもクラウド上などで対応してもらう必要があります。電子化があまり進んでいない企業などは、従来の書面での契約を希望されることもあるでしょう。導入したのに使えないとなっては意味がないので、予め主要取引先の意向や状況などをチェックしておきましょう。もし理解を得るのが厳しい場合は、紙の契約書にも対応しているサービスや、登録不要でゲスト利用できるサービスを選ぶなども有効です。

トラブル対策・対処を考えておく必要がある

ヒューマンエラーを防げるAIですが、100%ミスが防げたり、正確な処理ができるわけではありません。稀にですが、文字の読み取りエラーや誤作動を起こすこともあります。サーバーがシステムダウンしてしまい、一時的にサービスが利用できなくなることもあるでしょう。そうしたトラブルが発生した際の責任の所在を事例ごとに明確化しておく、システムが落ちてしまった場合のバックアップをとっておくなど、トラブルへの対策や対処を考えておくことも必要です。

まとめ

  • リーガルテックサービスとは、法律業務や手続きの利便性を高めるべく開発されたITを活用した製品・サービスのことです。
  • おおまかに、案件受付管理、契約書作成・レビュー、電子契約、締結済契約管理・CLM、リサーチなどの種類に分けられます。
  • 市場規模は年々拡大し、2018年には228億円を記録、2023年には353億円まで拡大すると予測されています。
  • リーガルテックサービスを導入する大きなメリットは、業務効率化・コスト削減・迅速な情報収集です。
  • リーガルテックサービスを導入するデメリットは、取引先の理解を得る必要があること、トラブル対策・対処を考えておく必要があることです。
  • リーガルテックサービスの導入は、多くのメリットがあるため、法律業務や手続きの利便性を高めたい場合は、数ある契約プロセスのうち、どのプロセスを効率化したいのかを考えた上で導入しましょう。

執筆者プロフィール

ミツカル編集部:山本 恵美

産経新聞系列の情報誌・コンテンツの取材記者を経て、関西にてキッズファッション誌の立ち上げに携わる。2007年から株式会社マイナビにて約5000件以上の企業取材・制作・ライティングを担う。2017年からは新規事業立ち上げや、大阪府八尾市など地方自治体の広報、関西の大手企業対策の採用ブランディング・制作チームの責任者としても従事。2021年以後は、生活情報・ビジネスツール・転職・副業などの専門コンテンツメディアの記事執筆を行っている。

同じカテゴリーの記事