Googleフォームとは　基本的な機能・メリット、始め方について

2020年11月11日更新

この記事では「Googleフォーム」について解説します。

Google が提供するクラウドベースのグループウェア、Googlesドライブはインターネット上でファイルを保存・共有できる人気の無料ツールです。でもGooglesドライブの便利な機能はストレージサービスだけではありません。

ここではGooglesドライブのツールのひとつで、Webサイトのアンケートページを簡単に作成できる「Googleフォーム」に焦点を当てて解説していきます。自社サイトやメールでアンケートができるツールをお探しの方はぜひ最後までお読みください。

Googleフォームとは

「Googleフォーム」の「フォーム」とは、質問と回答の入力欄がついたアンケート専用の書式のこと。「Googleフォーム」はGoogleドライブが提供する機能のひとつで、アンケート用の入力フォームを作成し、回答を収集解析することができます。

たとえば自社サイトにアンケート欄や「お問い合わせ」などのフォームを設置したいときは、Googleドライブで作成してWebサイトにアップすることができます。テンプレートも数多く用意されているので、専門知識がなくても手軽に作成可能です。

さらに回答結果を自動的に集計して解析できるため、面倒なデータ整理や分析作業が不要になるのも大きな利点です。

Googleフォームの機能

Googleフォームではガイダンスに沿って作業するだけで、アンケートや問い合わせ用のフォームを作成できます。

フォームのデザインは白紙から作ることもできますが、テンプレートを使うことをおすすめします。「連絡先情報」「パーティ招待状」「就職申込書」「イベント出欠確認」「お客様アンケート」「ワークシート」など多彩なフォームから選ぶことができます

アンケートの質問形式は、記述式、ラジオボタン式、チェックボックス式、プルダウン式などから選択可能。デザインもカラーテーマを選択できるほか、オリジナル写真も使用できます。作成したフォームはプレビュー画面で確認可能です。

アンケートだけでなく質問ごとに点数を割り当ててオンライン専用のテストを作成することもできます。作成したフォームはメールで送信したり、自社サイト上の好きな場所にタグを埋め込んで配置可能です。

Googleフォームで作成したアンケートの回答結果はCSV形式でダウンロードすることができます。またGoogleスプレッドシートと連携して集計データを編集したり解析したりすることも可能です。

Googleフォームを使用するメリット

Googleフォームには有料サービスの「G Suite」版もありますが、無料版にも以下のようなメリットがあります。

フォーム作成の手間がかからない

Googleフォームは、使い方が簡単で、フォーム作成の手間がかからないのが魅力です。通常、Webサイト用のアンケート作成には、HTMLなどの専門知識が必要ですが、Googleフォームを使えば誰でも作成できるのがポイントです。

操作はブラウザで行い、専用テンプレートを好みに合わせてアレンジするだけ。スマホでも簡単に作成できて、専用アプリをインストールする必要もありません。

自動的に集計してくれる

アンケート調査で最も手間がかかるのは回収したアンケートの集計と解析作業です。たとえば20問のアンケートを2,000人分入力すると、回答数は4万個。文章の回答が多いと、Excelのような表計算ソフトに転記するだけでも大変な作業になります。

Googleフォームの場合、回答は自動的に整理され、Googleスプレッドシートという表計算ツールに一括して集計して分析することができます。回答を手作業で入力したり解析したりする必要はありません。

さらにアンケート回答の状況や集計結果をリアルタイムでグラフにして確認したり、集計結果をCSV形式のファイルにしてダウンロードすることも可能です。

チームで確認・編集が可能

Googleアカウントをチームで共有すれば、複数のメンバーが共同で編集したり、内容を確認したりすることが可能になります。

さらに回答の集計結果をまとめたスプレッドシートも共有できるため、全ての作業を共同で管理することができます。

多くの回答を得やすい

Web制作でむずかしいのは多様化するデバイスに対応することです。モバイルにはi phoneとAndoroidがあり、PCにもAppleとWindowsがあります。さらにブラウザにもいくつか種類があります。

アンケートフォームを作成する場合、それら全てに対応するのは簡単なことではありません。でもGoogleフォームはさまざまなデバイスやアプリに対応したアンケートを簡単に作成できるので、多様な顧客層から多くの回答を得ることができます。

Googleフォームの基本的な使い方

Googleフォームを利用する場合、Googleアカウントがない人は最初にアカウントの登録が必要です。住所氏名・電話番号などの個人情報の入力を求められますが、メール通知用のアドレスはGmail以外でも登録できます。

次にgoogleドライブを起動。画面左の「新規」から「その他」を選択して「Googleフォーム」を選ぶと、「無題のフォーム」というベースのテンプレートが現れます。「無題のフォーム」にはタイトルを、「フォームの説明」にはアンケートの説明を書き入れます。

次に「無題の質問」に 設問を記入。設問を増やす場合は右の「＋」ボタンをクリックしましょう。回答形式は「ラジオボタン」のプルダウンメニューから「記述式」、長い文章用の「段落」のほか、ラジオボタンなどの選択肢も用意されています。

デザインを変えたい場合は、右上のカラーパレットで単色のカラーテーマを選択します。またフォームの背景に好きな画像を挿入することも可能。テンプレートの写真も用意されていますが、オリジナルの画像もアップできます。

次に「その他の詳細」を設定します。右上の歯車マークをクリック。「設定」画面で「全般」を選択。「メールアドレスを収集する」かどうかや回答できる回数制限などを設定します。

一通りの作業を終えたら、右上の「プレビュー」でチェックしましょう。完成したフォームを公開する場合は、フォーム画面の「送信」をクリックするとリンクのURLが表示されます。このURLをWebサイトに貼り付ければ公開できます。

Googleフォームの回答結果をリアルタイムで確認したい場合はフォームの「回答」をクリックします。回答の集計結果はGoogleスプレッドシートで確認できるほかCSV形式でダウンロードすることも可能です。

まとめ

・ Googleフォームはアンケート用の入力フォームを作成できる無料のツールです。

・Googleフォームにはテンプレートフォームが用意されていて、手間いらずでアンケートを作成できます。

・Googleフォームで作成したアンケートはWebサイトに掲載して、回答を自動的に収集解析することができます。