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Facebookのアクセス解析「Facebookインサイト」について

#マーケテック

Facebookをマーケティングの一環として運用する場合に必要な要素として、インフルエンサーの特定や広報的なリスクマネジメント、消費者インサイトの抽出、さらには、カスタマーサポートの強化などに結びつけるために行うアクセス分析などが挙げられます。

そこでこの記事では、Facebookでアクセス解析を行うメリットをはじめとして、Facebookが提供するインサイトで分析できることを解説するとともに、分析を補う分析ツールについてもご紹介します。

Facebookでアクセス解析をするメリット

WebマーケティングでSNSを利用することはもはや常識となりつつあります。なかでもFacebookは、個人の属性情報が豊富で、個人の興味に沿った情報がタイムラインに表示されるため、各種SNSのなかでもターゲットを絞り込みやすいのが特徴です。

またFacebookは実名で登録されることからコメント欄の信頼性も高くなっていて、こうしたメリットを十分に生かし、アクセス解析を行うことは結果としてWebマーケティングを有利に進めることに結びつくと言えるでしょう。

Facebookインサイトとは

アクセス解析を行うにあたって、分析のためにFacebookによって提供されている機能がFacebookインサイトです。Facebookの分析においては重要性が高いもので、Facebookインサイトを利用することにより、アクセスに関するさまざまな情報の把握を可能にし、これをページの管理者権限で閲覧することができます。

またこのインサイトの利用は、Facebookページのカバー画像上部のメニューの「インサイト」からはじめることができ、収集したデータはエクスポートすることも可能です。

Facebookインサイトでわかること

インサイトはFacebookにおける専用のアクセス解析ツールで、ページの効果測定には必要不可欠です。また具体的には次のような点を解析することができます。

フォロワーの確認

インサイトではフォロワーの増減数や推移を確認できます。フォロワーはFacebookページの投稿をニュースフィードに表示するようにしているユーザーです。「いいね!」の如何にかかわらず、あくまでフォローの有無によってカウントされ、自然にフォローしたユーザーと広告によってフォローしたユーザーの種類別のフォロワー数も確認できます。

「いいね!」の確認

インサイトではFacebookページにつけられた「いいね!」数の増減や推移を確認することもできます。こちらも、フォロワー同様、自然につけられた「いいね!」と、広告によってつけられた「いいね!」それぞれについて確認可能です。

リーチの確認

リーチはタイムライン上にFacebookページの投稿が表示されたユーザー数です。投稿への「いいね!」やコメント、シェアといったアクションの回数が確認できます。また、「いいね!」や「超いいね!」など、「いいね!」ボタンの内訳も表示されます。

ページビューの確認

ページビューで確認できるのはFacebookページのプロフィールが閲覧された回数です。閲覧者の年齢、性別、機器といった詳細な情報も確認できますが、Facebookページのトップページにあたるため、繰り返し閲覧されることは少なく、確認は参考程度となります。

アクションの確認

Facebookページからのさまざまなアクションを確認できます。具体的には、「道順表示」、「電話番号クリック」、「ウェブサイトクリック」、「コールトゥアクション」などのクリック数です。

イベントの確認

Facebookページで作成することのできるイベントのさまざまなデータを確認することができます。具体的には、イベントへのリーチやページビュー、イベントに回答した人数、アクション数、チケット購入がクリックされた回数、ターゲットの統計データといったものです。

利用者の確認

利用者について確認できるのは「いいね!」やフォロー、リーチ、アクションなどについてそれぞれ実行したかどうかといった点です。また利用者の確認はユーザー自身がプロフィールに入力した情報をもとに集計されていて、年代や性別のほか、居住地や使用言語についても把握できます。

代表的な分析ツール

Facebookの運用においてページの分析は成果の改善に欠かせませんが、Facebookインサイトで収集できる情報では不十分な場合、分析ツールを利用してみるのもひとつの方法です。また、分析ツールはそれぞれ特徴があり機能も異なりますが、自動でデータを収集でき、時間や人件費なども抑制できます。

Likealyzer

LikeAlyzerはURLを入力するだけでFacebookページの分析が可能なツールです。特徴的なのは競合企業とのエンゲージメント率などを比較できることで、最適な運用を実現するためのアドバイスも提示されます。これにより問題点を正確に把握し、効果的なページの修正を可能にします。

日本語版としてMeltwaterもあります。

Simply Measured

Simply Measuredは海外で開発された分析ツールです。このため日本語化されていないのがネックとなりますが、Fanページの解析をはじめ、訪問者の解析、競合分析、コンテンツ分析など、さまざまな分析を行うことができます。またデザイン性のあるレポートが作成できるのも特徴です。

クチコミ@係長

FacebookだけでなくTwitterなどの複数のソーシャルメディアの情報を収集し、それぞれの切り口に合わせたレポートを発行できるのがクチコミ@係長の特徴です。Facebookに関しては複数の競合ページの比較情報のほか、特定のキーワードに対する分析を行うことができます。またリアルタイムで情報を把握できるのも大きな特徴で、ユーザーサポートによって初心者でも安心して運用できます。

quintly

quintlyは競合他社のデータと自社のデータを同じダッシュボード上で確認することができる分析ツールです。Facebookのほか、TwitterやInstagramといった複数のSNSの情報を抽出することもできます。競合の調査や複数のFacebookページの比較のほか、自動のレポート作成機能によって分析結果をCSVやJPEG形式でダウンロード可能です。

Social Insight

Social Insightでは、120万件以上にのぼる企業のFacebookページのデータを利用し、分析を行います。FacebookやTwitterといったSNSアカウントのデータの確認のほか、特定キーワードに対する分析や投稿管理も可能です。Facebookの分析においてはページの投稿反響をはじめ「いいね!」ボタンを押したユーザーの情報の分析などが主な機能となります。

Facebookにおけるアクセス解析についてのまとめ

・Facebookでアクセス解析を行うのは、属性情報が豊富で、ターゲットを絞り込みやすく、実名で登録されることからコメント欄の信頼性が高いというメリットがあるからです。

・Facebookページの分析を行う機能にはFacebookインサイトがあります。

・Facebookインサイトで確認できるのはフォロワー、「いいね!」、リーチ、ページビュー、アクション、イベント、利用者などです。

・Facebookの代表的な分析ツールには、Likealyzer、Simply Measured、クチコミ@係長、quintly、Social Insightなどがあります。

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