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CM制作会社とは 依頼の仕方と選ぶ上でのポイント

#アドテック

インターネット市場の拡大とスマートフォンの普及によって、テレビや新聞・雑誌といった古いメディアのCM需要が大幅に縮小する一方で、WEBマーケティングでは動画や映像を活用した「映(ば)える」CMのニーズが高まっています。

そこで、ここでは自社製品やサービスを広く消費者に訴求したいときにCM制作をサポートしてくれる、CM制作会社について解説いたします。

企業の広告担当や広報担当として自社製品をどんな形で訴求すればいいか頭を悩ませている方は、ぜひ参考にしてください。

CM制作をしたい場合はまず広告代理店に相談するのがおすすめ

広告代理店とは、クライアントの依頼を受けて広告を代理で行う会社のことをいいます。

広告制作会社の場合は、広告の企画制作だけを行うのが基本ですが、広告代理店はCMの企画制作からCM放送枠の確保までを総合的に行います。

テレビは公共性と社会的影響力が高いマスメディアです。放送内容については番組だけでなくCMにも厳正な審査があります。

CMの放送枠も限られていて、15秒や30秒という短い時間で、商品やサービスの情報を魅力的に伝えなければなりません。

広告代理店は依頼主からテレビCMの注文を受けると、依頼主が希望するCMの内容や放送時間帯、予算などをヒアリングして、テレビ局が定める放送基準に抵触しない範囲で最適なCMを制作します。

さらにテレビ局からCMの放送枠を購入するのも広告代理店の重要な仕事のひとつ。

テレビ局のおもな事業収益が広告関連になることからもわかるように、広告代理店は「テレビ局の営業活動を代理する会社」といわれるほどテレビ局との連繋が密接です。

テレビCMに高い広告効果を期待するなら、CM制作はテレビ局と関係が深く、経験と実績が豊富な広告代理店に依頼するのがベターといえるでしょう。クライアントの要望を効率良く確実に達成してくれるのが専門企業の強みです。

CM制作をする際の会社の選び方

実績があるかどうかをチェックする

CM制作には経験と実績が欠かせません。

CM制作会社の多くは、自社サイトに過去の実績を公表しています。過去の実績や事業期間が不明なら資料を請求するか、契約を避けた方が無難です。

得意分野を事前に調査する

映像制作会社の多くはカテゴリや対象のメディアによって得意・不得意があります。

たとえばテレビCMを主体にするか、それともSNSやYouTubeなどのWEBコンテンツを主体にするかで、必要なノウハウが違ってきます。

CM制作会社を選ぶ場合は、得意分野を事前に調査して、ニーズに合った制作会社を選びましょう。

特にテレビCMの場合は撮影や編集、音楽やナレーションなど多くの人材と技術が必要です。

企画力や提案力で選ぶ

CM制作会社を選ぶ場合に重要なポイントは、企画とアイディアを具体的に提案できるかどうかです。

提案力がない会社はクライアントの意向に迎合して消費者目線を失ってしまい、結果としてCMの訴求効果が得られないことも。

CM制作会社を選ぶ際には、営業担当者だけでなく、制作担当のスタッフとも意見をじゅうぶん交わして、希望にかなう会社かどうかを見極めましょう。

スケジュールや予算など細かく相談し合える会社を選ぶ

現代ではメールをはじめ、Slackやチャットワークなど、さまざまなツールを使って、遠く離れていてもリアルタイムで意見をやり取りできます。しかしながら、制作への熱量や温度感、ブランドの価値を伝える際は文書だけでなく直接会って話をしなければいけません。

特にスケジュールの修正や予算などの重要事項については、面談して意見や情報をすりあわせることで細かい調整もでき、誤解や齟齬を防ぐことにもつながります。

完成後のアフターフォローがある会社を選ぶ

CMはメディアに出稿したらそれで終わりではありません。むしろ、そこからが本当のスタートです。

CM放送後の効果を検証して、次のCMはどんな内容がよいかを提案してくれることも大切なアフターフォローのひとつ。CMが商品の販売に与えた影響をデータ分析して、次はどこに注力すべきかを具体的に提示できる会社を選びましょう。

CM制作会社を選ぶ際の注意点

CM制作会社に依頼する際は、クライアントとして何を求めているかを明確に伝えましょう。料金の安さか、それとも品質か、内容は実写かCGか、それともアニメーションかなどのニーズによって選ぶべき会社も違ってきます。

自分が求める条件に合わせて会社を選ぶことも重要なポイントです。

CM制作の大まかな費用

テレビでCMを放送する場合、費用はテレビ局に支払う放映費とCM制作会社に支払う制作費の合計額になります。

放映費は視聴率や時間帯によって違ってきます。たとえば東京のキー局で15秒のCMを放送する場合、1回につき40~80万円が必要です。ローカル局の場合はキー局よりも安い費用で放映することができるでしょう。

CM制作費については企画費とロケ費用、編集費の3に分かれます。こちらも価格は会社やCMの内容次第です。文字のみや静止画の場合は15秒で15~25万円。本格的なスタジオ撮影では70~150万円ほどになります。

一方、WEB用のCMには制作費に加わり、配信での広告費用がかかります。配信方法はバナー広告、リスティング広告、インフィード広告、SNS広告など、配信先、課金方法などの違いによってさまざまな種類があります。

WEB用CMの制作費はまさにケースバイケース。短い動画制作で5万円ほど。本格的なWEBマーケティング動画になると制作費だけで1000万円を超える場合もあるでしょう。

基本的にはWEBのほうがマスメディアのCMよりも少ない費用で導入が可能です。

CMのアクセスデータをリアルタイムでフィードバックして、ターゲットの消費者にピンポイントでアプローチできるのが双方向メディアのWEBならではのメリットといえるでしょう。

まとめ

  • テレビCMを制作したい場合は広告代理店に依頼するのがおすすめです。
  • CM制作会社には映像制作会社と動画制作会社があります。
  • CM制作会社を選ぶ場合は、実績や得意分野、企画力や提案力、アフターフォローの善し悪しなどをチェックして決めましょう。
  • テレビCMに要する費用はテレビ局に支払う放映費とCM制作会社に支払う制作費の合計額になります。
  • WEB広告はテレビや新聞などのマスメディアよりも少ない費用で導入可能です。

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