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会場調査を成功させるためのポイント6つを解説

#マーケテック

マーケティングリサーチの手法として、「会場調査」は定量データを得るのに最適な手法です。オフラインの場合、リアルイベントに見立てて行うことが多く、秘匿性の高い商材や実際に見たり、食べたりしなくてはわからない商材の調査に向いています。会場調査を成功させる6つのポイントを解説します。

(1)会場調査の目的をはっきりさせる

会場調査はリアルで行うものです。いいかえれば「リアルで行わなければならない」という調査に向いています。実際に試飲や試食をしてもらわなければならいないものや、実際のパッケージを見てもらいたい、未発表なものの調査など。会場調査のメリットは「全ての対象者に同一条件で管理した製品の試飲・試食調査ができる」「秘匿性の高い呈示物を厳重に 管理することができる」ということです。

会場調査は定量的なデータを得ることを目的に実施することをおすすめします。コストとの兼ね合いもありますが、通常サンプルサイズは 30~300くらいで実施することが多く、自由回答(FA)を除く調査結果は、基本的には全て“%”で分析をします。

会場調査を行う前に、最終アウトプットをイメージして目的・仮説をできる限り明確化することを目指しましょう。

(2)調査をスムーズに進行する

会場調査は通常 2~3 週間の準備期間を必要とします。準備の内容としては、「会場の確保」「対象条件・対象属性・サンプルサイズの確定」「対象者のリクルート」「調査票の作成」「備品の準備」「調査員の手配」「(試飲・試食やパッケージ調査等の場合)テスト品の手配」などがあります。準備期間が長く、多くの人が関わり、当日も多くの対象者が出入りするため会場調査は一つのイベントと見ることができます。

事前準備の際には、様々な“if”を想定しておくことが大事です。「もし、遅刻者が出たら」「もし天候が悪かったら」「もし、インターネットの接続環境が良くなかったら」など、起こり得る様々な状況を想定します。

まだ調査員もきちんとコントロールすることが必要です。調査の目的をきちんと説明し、マニュアルの徹底やタイムテーブルをきちんと管理しましょう。

(3)現場の状況を把握し、コントロールする

会場調査では、常に現場をコントロールする監督者が必要です。調査員に的確な指示を出すことに専念し、常に会場全体を見渡すことが求められます。

また、バイアスの排除の現場コントロールの一環です。アンケート開始前から何の調査なのかがわからないようにするためです。会場設営の際には、入口から入ってすぐに回答席や呈示物が見えないようなレイアウトにします。可能であればパーテーション等を使用して工夫をします。

(4)会場選びのポイント

会場調査では、「スーパーの売り場を再現して調査がしたい」「炒めたばかりの製品を試食してもらいたい」「冷蔵庫で5℃に冷却した飲み物を飲んでもらいたい」など、リアルでしかできない様々な内容の調査を実施します。それぞれの内容に適した会場を選ぶ必要があります。

(5)リクルーティング

会場調査を実施するにあたって、対象条件の設定は非常に重要です。調査目的に合致しない対象者を集めても意味がありません。 「この商品のターゲットはどのような属性か」「どのような対象条件が必要か」「サンプルサイズはいくつに するか」「1 つの時間枠に何人ずつ対象者を呼ぶことが可能か」「何分おきに対象者を呼ぶか」など、事 前に十分吟味してからリクルーティング(対象者招集)を開始します。

(6)調査対象者への配慮を欠かさない

会場調査の調査時間は長くても 60 分以内に抑えたいところです。内容にもよりますが、60 分を超える調査では対象者にも負担がかかり、後半の回答内容に影響が出る可能性があります。会場調査における 適切な調査時間の目安は30分程度です。どうしても60分を超える調査時間になる場合は単調な質問 を続けすぎないようにしたり、途中で休憩を挟むなどの工夫をして回答精度を保つように努めましょう。

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