適性検査ツールとは?ツール解説、おすすめツール14選も紹介

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適性検査ツールとは

適性検査ツールとは、企業が新卒者の採用選考や若手社員の育成に役立てるために、対象者の性格や能力、職業適性などを検査するツールのこと。「人事テスト」「採用テスト」とも呼ばれ、学力や性格、職業適性などを検査して人材の採用や育成に役立てることができます。

適性検査ツールは新卒者の採用選考試験の一環として活用するのが一般的ですが、近年では離職率の改善や適材適所の人員配置を実現するために既存社員の能力や性格を把握する目的で利用するケースも増えています。

適性検査ツールはどんな時に使う?

現在様々な企業で実施されている適性検査ツール。ここでは、企業が適性検査ツールを使用するタイミングについて紹介します。

新卒採用・中途採用の選考時

代表的な使用例は、人事採用の場面での使用です。書類審査の段階で行なったり、面接の前や後に行なったりとタイミングは様々。また、新卒採用と中途採用では「重視される検査項目」も異なっています。

・新卒採用で重視される項目:採用後の成長度を図るためにも、就活生の性格上の特性や基礎学力、ポテンシャルを重視することが多いです。

・中途採用で重視される項目:企業の即戦力を求めている中途採用では、志望者のスキルやキャリアをより活かすためにも、求めている職種やポジションでの適性が重要視されます。併せてスキルチェックを行なう企業も多いです。

従業員のキャリア開発・評価のタイミング

適性検査ツールは採用時だけでなく、既に働いている従業員の適性やキャリア目標を特定するのにも使用されます。職業的な成長をサポートするには、個々の適性を正しく把握することが大切。表面上は見えにくい能力や人間性も測定できる適性検査ツールは、現在の適性に合った役割やポジションを見つけるのに役立ちます。

チームや部署の構成見直しが必要な時

適性検査ツールは、プロジェクトチームの立ち上げメンバーの候補出しや、部署の人員構成の見直しなどにも使用されます。チームのメンバー間の相互作用や補完的なスキルを評価してチームを構築することで、業務の生産性をアップすることが可能です。

適性検査ツールでできることとは?

適性検査ツールを使えば、様々な視点での診断が可能です。どのようなことができるようになるのか、具体的に説明していきましょう。

能力とスキルの評価

適性検査は、個人の能力やスキルを評価するのに役立ちます。例えば、数学や言語などの基礎学力、一般常識、論理思考能力、情報処理能力やクリエイティビティなどを評価できます。これは、新卒採用、転職希望者のキャリア計画に役立ちます。

人格特性・職務適性の評価

適性検査ツールでは、性格の診断も可能です。人間性、対人力、指向、社交性、コミュニケーション力などを測定することができます。これにより、特定の職務やポジションに対する適性の評価ができ、候補者が現在従事している仕事、異動を考えている部署などに適しているかの判断することが可能になります。

採用プロセスの向上

適性検査は、採用プロセスを効率化し、適切な候補者を選定するのに役立ちます。該当する業務において、不適格な候補者を早期に特定することができるので人事選考の負担が軽くなります。

適性に基づくキャリアアドバイス

適性検査の結果をもとに、個人に適した職業やキャリアパスに関するアドバイスを提供できます。これも学生の進路選択や転職希望者のキャリア計画など、双方に役立ちます。

【社内実施用】おすすめの適性検査ツール5選

適性検査ツールは採用だけでなく、検査データを活用して職務環境の改善に役立てたり、従業員のメンタルを測ったり、戦略的な人材配置や効率的な能力開発を行なうなどのタレントマネジメントに活用したりすることも可能です。ここでは、まず社内のマネジメントにおいて特に力を発揮する適性ツールを紹介していきましょう。

ミツカリ

ミツカリ

「ミツカリ」は個人と組織の相性を分析し、多くの人事課題を解決する適性検査ツールです。

・知る(性格や価値観を分析)

・比べる(個人と組織の相性を分析)

・測る(生産性、定着率と相関する指標で計測)

をベースに多様な機能を搭載。所要時間10分で個人の性格や価値観を明確にして、感覚でしか把握できなかった組織との相性をデータで提示。1〜100%のマッチ度で応募者と会社・部署との相性を算出したり、受検者の人物タイプに多い職業なども測定可能。新卒・中卒の採用はもちろん、組織の人事マネジメントとしても多く活用され、例えばメンター制度の相性マッチチェックや、配置換えの際の参考にする企業も多くみられます。

料金は登録社員数に応じた月額料金 + 採用応募者受検数による従量課金(2,000円/1人)。既存社員の検査受検は月額料金に含まれているので、追加料金を払うことなく利用することができます。

ハリソンアセスメンツ

ハリソンアセスメンツ


ハリソンアセスメンツ」は、従業員の個性や可能性、職務適性を使いやすいプロファイリングツールで総合的に把握。適材適所の人事や的確な能力開発によって業績の向上を可能にする適性検査ツールで、採用活動の場面ではもちろん、タレントマネジメントにも活用できるツールです。

利用者は全世界で5,000社以上。新卒募集や人材開発の現場において、単なる人物評価にとどまらず、事業の拡大に求められる人的資源の活用と総合的な管理を達成すると同時に、職務の遂行に悪影響を与えるさまざまな問題も洗い出します。受験者が母国語で受けることができるなど、グローバル人材採用・育成支援として使用することもできます。

料金見積もりや無料デモンストレーションの試用を希望する方は、公式サイトからリクエストできます。

「ハリソンアセスメンツ」公式サイトはこちら

HRベース適性検査

HRベース適性検査


「HRベース適性検査」は高度なカスタマイズ機能と最新の科学的アプローチを採用した信頼性の高い適性検査ツールです。

企業が求める人材像は一社一社異なります。HRベースの適性検査では共通特性5因子論を採用。企業に適した人材を見極めることが可能です。また、管理職を上司、部下、同僚から評価する「360度多面評価」、従業員の心の健康診断「組織ストレス診断」や、従業員のモチベーションを診断する「モチベーション・サーベイ」なども診断できるので、社内マネジメントに利用する企業も多いです。

料金は最も安価なWebプランのパーソナリティ検査のみのコースで、初期費用0円。利用料は1件あたり1,000〜3,000円からとなっています。

「HRベース適性検査」公式サイトはこちら

適性検査 eF-1G

適性検査 eF-1G

適性検査 eF-1G」は総計194項目もの多彩な測定項目から、対象者の性格や能力を広く深く理解できる適性検査ツールです。測定結果は面接シートから本人向けのフィードバックシートまで豊富なアウトプットを装備。検査項目は心理学や統計学など、比較文化学の第一人者が監修した設問を用意。各企業の選考基準や人材配置用の適性判断などに合わせて柔軟にカスタマイズが可能です。

採用だけではなく、配属、育成、登用の場面で、タレントマネジメントをアシストしてくれます。

費用は年間基本料金が117,600円。従量料金が1件あたり1,000〜3,000円となっています。

ICP日経人材力診断

ICP日経人材力診断

ICP日経人材力診断」は、企業が求める社員のヒューマンスキルや潜在的な能力を測定。採用や教育に活かせるように「見える化」する検査ツールです。

社員の行動や思考の特性、価値観などの潜在的な要素を測定することで、適材適所の能力活用を可能にします。

測定項目は、企業が若手社員に求める人材像をヒアリングして個別に設計。現在と未来に不可欠なヒューマンスキルを9つのタイプ別に測定。これからのコアパーソンに不可欠な4つの資質も測定します。

料金は依頼企業とのヒアリングにより測定項目を最適化するため、個別見積もりとなります。

【新卒・中途採用】おすすめの適性検査ツール9選

次に新卒・中途などの採用の場面でよく使われる代表的なツールを紹介します。

SPI3

SPI3

リクルートマネージメントソリューションズが提供する「SPA3」は、年間利用社数14,400社、受検者数215万人を誇る適性検査ツールです。「基礎能力」や「職務への適応のしやすさ」などの観点から、人材の特徴を数値化。大卒・ 中途 ・高卒などの採用にはもちろん、人材育成・マネジメント支援にも多く利用されています。

費用は採用候補者向けで、初期費用0円 / 実施1名ごとに4,000円〜、従業員向けで2,000円〜と始めやすい価格設定も魅力です。受検者からの質問に答える専用のヘルプデスクが用意されているなど、サポートも万全です。

CUBIC TRIUMPH ver.

CUBIC TRIUMPH ver.

「CUBIC TRIUMPH ver.」は、約10,000社以上の導入実績を誇る適性検査「CUBIC」をベースにしたサービスです。トライアンフのCUBIC適性検査では、応募者の個人特性分析や能力検査などで応募者のパーソナリティを測定することはもちろん、入社意欲を高めるための質問サポートや内定者フォローのランキング付けなどで内定辞退者を防ぐことができます。

業界初の「キャリア志向」測定は、現社員向けにも適応が可能。志向やモチベーションの要因を測定し、現環境・組織状態とのギャップを洗い出すことで、社員の不満や離職リスクの分析&予防することが可能です。

「カスタマイズ機能」も備えているので、自社独自の採用基準の設計や、課題解決のためのツール作成・制度設計・研修などをサポートしてくれます。

コトラ25

コトラ25

「コトラ25」はWebサイトで手軽に適性検査を受け診断結果を閲覧できる、個人参加型の検査ツールです。大学院生、理系大学生のための就職・就活情報サイト「コトラミ」を運営する株式会社コトラが運営していることから、学生を中心に多く使用されています。

仕事に対する行動価値観や適正が測定でき、検査は自己回答方式で設問は50問。所要時間は20分程度。回答を終えると、すぐに結果が表示されます。

料金は無料版と、3,000円の完全版が用意されています。

back check(バックチェック)

back check(バックチェック)


「back check」は、中途採用者のミスマッチによる離職率を改善するため、採用選考時にリファレンスチェックを行なうツールで、オンラインリファレンスチェック年間実施数No.1の実績を誇っています(※株式会社未来トレンド研究機構(旧商号 株式会社ESP総研)調べ 調査期間:2021年4月〜2022年3月)。

リファレンスチェックとは、採用候補者の実績や能力、人物像などの情報を前職の関係者から取得して選考に反映する手法です。

初期費用と利用料は問い合わせが必要です。

アドバンテッジ インサイト

アドバンテッジ インサイト


「アドバンテッジ インサイト」は、企業の職務環境に対応できる人材を見極めるため、「ストレス耐性」の測定に特化した検査ツールです。さらに、国内で唯一のEQ(感情指数・コミュニケーション能力)を測ることができ、「知的能力」を測定することも可能。最適な人材の採用と入社後の人材育成に役立つ適性検査ツールです。

検査方法は専用Webサイトを利用するか、マークシート方式のプリントに記入するかを選択できます。検査の質問数は合計269問。検査結果はWeb経由でダウンロード可能です。

料金の見積もりやセミナー参加、無料サンプル受験については公式サイトでお問い合わせください。

SCOA総合適性検査

SCOA総合適性検査


「SCOA総合適性検査」は、社員一人ひとりの個性と持ち味を活かすために 「知」 「情」「意」という3つのポイントから多面的に測定・評価できる適性検査ツールです。

検査のラインナップは「基礎能力 Aタイプ/Fタイプ」「パーソナリティ(性格検査)Bタイプ」「事務能力 Cタイプ」の3種。新卒・中途の採用をはじめ社内登用などのさまざまなシーンで活用できます。

料金は「パーソナリティ(性格検査)Bタイプ」の場合、マークシート方式とWeb方式が2,000円。テストセンター方式が3,900円。なお「基礎能力Aタイプ/Fタイプ」か「事務能力Cタイプ」とセットで受験すると割引があります。

BPASSサーベイ

BPASSサーベイ

BPASSサーベイ」は168問(学生は208問)のアンケートに回答することで各自の性格や能力、マネジメントなどの適性を把握。職務能力の向上や目標策定に活用できる適性検査ツールです。

BPASSサーベイの特徴は、他人による評価ではなく自己申告で測定すること。検査はインターネット経由で自宅での受験が可能。マークシート方式も選択できます。

料金はBPASSサーベイ+基礎学力テスト+地頭力テストの3種受験で1人あたり6,000円(消費税別)となっています。

ミキワメ

ミキワメ

「ミキワメ」は採用候補者が活躍できる人材か否かを500円で見極めることができるサービスです。

現在いる社員の中の性格傾向から社風を測定し、候補者が活躍する可能性を14段階で表示。個人の性格特性や部署単位での相性チェックも可能です。適性検査はたったの10分、測定結果も数秒で確認することができます。他にも面接で聞くべき質問項目の生成機能や、社員や組織のデータ分析も自動で行なってくれます。

専用のカスタマーサクセスチームによるサポートや、BIG FIVEのパーソナリティ理論との相関チェックなど、手軽ながらも高い精度の検査を実施することが可能です。

Compass(コンパス)

Compass(コンパス)

「Compass」は、ストレス耐性や対人コミュニケーション、抑うつ傾向などにスポットを充てた性格適性検査です。他にも言語能力や数理能力の最低要件の評価、図形認知能力や論理的思考能力の測定が可能で、面接プロセスを円滑にし、自社の社風に合った人材発掘をサポートするために以下のレポートも提供しています。

  • 「採用判定レポート」:採用の有望度を示すレポート
  • 「面接サポートレポート」:面接のポイントや質問例をまとめたレポート
  • 「マッチングレポート」:応募者が自社の社員とどの程度適合しているかを示すレポート

初期契約料ややシステム利用料はかからず、年間の利用見込みが100名以下の企業で2,000円/人とリーズナブルな価格設定になっています。

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