近年、教育現場においては時間と労力を必要とする「出席管理」の省力化を目的として、出席管理システムの導入が進んでいます。そこでこの記事では、出席管理システムの概要と、おすすめの出席管理システムをご紹介します。
出席管理システムとは
出席管理システムは、大学や専門学校、あるいは塾などにおいて、学生の出欠状況を一元管理するシステムです。各種学校や塾などでは、出欠確認や集計処理などの出席管理に関する一連の作業は多くの労力を必要とし、講義や授業を担当する教職員の出席管理に関する負担は小さくありません。
また、講義や授業の進行において学生の出席状況を把握することは適切な教育・指導を実施するために必要不可欠です。
このため、近年では、ICT技術を用いてより効率よく出欠を確認することができる出席管理システムの導入が数多く進められています。
出席管理システムの種類
出席管理システムにはさまざまな種類があり、中でもICカードを読み取るカードリーダを用いた出欠管理システムは比較的広く導入が進んでいます。
また、各種デバイスを管理端末とする出席管理システムも増加中で、こうしたシステムでは学生が所持しているスマートフォンやパソコンを利用し、クラウドで提供されるものもあるため、専用機器を準備する必要がなく、手軽かつ低コストで出席管理が可能です。
さらに、出席管理だけにとどまらず、出席管理によって収集した情報を活用し、他の学校事務システムと連携することで学生指導や学校運営を支援するパッケージシステムとして提供されるものもあります。
おすすめの出席管理システム10選
学校業務において必要となる出席管理システムの機能は、学校によってさまざまです。特にパッケージシステムとして提供される場合、必要な機能とそうでない機能を見極めて導入しなければなりません。
こうした点を踏まえ、ここからは出席管理システム導入の検討の際に役立つ、おすすめのシステムをご紹介します。
i-Compass 出席管理(アイコンパス)
i-Compass 出席管理は、学生の所有するスマートフォンやパソコンなどあらゆるデバイスから出席報告ができるシステムです。
クラウドにより提供されることから、短期間での導入が可能で、システムの運用・管理もクラウドセンターで行われるほかサーバーも必要としません。また授業評価のアンケートを取れるなど、学生とのコミュニケーションツールとしても活用可能です。
infoClipper(インフォクリッパー)
infoClipperは、学籍管理から出欠管理、成績管理に加え、入試から就職までの学校業務をサポートするパッケージシステムです。
出席管理では、欠席や遅刻、早退情報から自動で出席率を算出することができ、3段階の出席率ボーダーに学生を段階的に自動ピックアップすることで、出席状況に応じた早期の学生指導に結びつけることができます。
出席登録は学生が所有しているスマートフォンを利用するほか、既存のICカードなどの出席管理設備と連携したり、教職員が出席簿代わりにタブレットを利用することも可能です。
SIGEL 出席管理
株式会社SIGELが提供する出席管理システムは、大学の出席管理に特化した、学内向け統合パッケージシステムです。
教室などに設置されているICカード端末による出席管理以外にも、タブレットやタッチパネルディスプレイを利用したり、ワンタイムパスワードを使用したスマートフォンの利用など、運用方法や利用シーンに応じて柔軟に対応することができます。
また出欠判定の読み取りルールなどは自由に設定できるため、既存の運用方法を変更する必要もありません。
かいけつ出席
株式会社アルファメディアのかいけつ出席は、MIFARE、FeliCa、TN2といった非接触ICカードを使用する出席管理システムです。
カードリーダーとなる「かいけつスルー」は、持ち運びに便利なハンディタイプのため、一般的な学内システムと比較して導入が容易で費用もかかりません。
さらに出席データはMicrosoft® Excelで出力されることから慣れた環境でスピーディーに処理でき、出席に関わる時間は短縮して、研究や講義の質を高めることができます。
School Leader(スクールリーダー)
School Leaderは、募集管理・学籍管理・成績管理・出欠管理・就職管理・学校訪問管理といったさまざな学校支援を行う学校事務システムです。
サブシステムとなる出欠管理システムは、バーコードをスキャンに対応した「バーコード出席簿」のほか、Webにも完全対応しています。
また出席率を集計するだけでなく、欠席回数が基準を上回る学生を自動抽出するなど、退学者を未然に防ぎながら安定した学校運営にも貢献します。
入退くん
入退くんは、塾やスクールの利用に最適な学習塾・個別指導教室向けの入退室管理システムです。
スマートフォンやタブレットを管理端末とし、生徒の入退室管理をはじめ従業員のタイムカードとしても利用できるほか、シフト管理システムや給与システムとも連携することができます。
管理はWebアプリケーションで行うことにより、業務効率化や管理コスト削減、データ分析による収益向上も目指すことができます。
TechnoSMS(テクノエスエムエス)
TechnoSMSは、スクール運営を一括して管理できる統合業務管理システムです。
総合システムとして、コースやスケジュール、受講生、講師、設備の管理など多彩な機能が用意されスクール別にカスタマイズすることができます。
主要機能のひとつとなる出席管理機能では、迅速かつスムーズな出席の入力や集計ができ、講師の時給計算とも連動しています。
Platinum School(プラチナスクール)
Platinum Schoolは、学校の運営管理業務を支援し、運営コストの削減やサービス品質の向上を実現するスクール向け顧客管理システムです。
総合システムのため、受講生、講師、コース、スケジュール、経理、Eメール、教室・設備の管理のほか、データ分析や内部連絡までさまざまな機能を備えています。
このうち出席管理では、生徒毎のレッスン出欠状況の把握だけでなく、メールによる保護者への出欠連絡や、生徒の閲覧サイトへの出欠の表示掲載も可能です。
Campus Force(キャンパスフォース)
Campus Forceは、煩雑な学校業務を効率化することで学務のスピードアップを図る学校向けオールインワン業務システムです。
主要なブラウザ環境からアクセスして使用できるWebシステムのため、クライアントPCにアプリをインストールする必要もありません。出席管理に関しては、科目別、月別などの出欠情報を設定することで学生ごとの出欠状況の確認ができるほか、授業別に日付と生徒の一覧を表示しMicrosoft® Excelへの出力にも対応しています。
キャンパス手帳
キャンパス手帳は、学生達のスマートフォン使って、授業の出席管理や、アンケート、連絡事項などができるRICOHが運営するクラウド型のソフトウェアサービスです。
4種類ある方式(音楽方式、パスコード方式、レポート課題方式、点呼)の中から、各授業/各先生にとって最もやり易い方式を選んで、学生達の出席確認を行います。そのため座学と実習、また対面授業とオンライン授業とが混在する学校でも全面的にお使い頂けます。出席データは本システムで管理する事に加えて、教務システムと連携するカスタマイズが可能です。