健康管理システムの選び方とおすすめ11選【2024年度版】

健康管理システムの選び方とおすすめ

労働安全衛生法によって、企業は「職場における労働者の安全と健康を確保」することを定められており、事業所における社員の健康管理は法令で厳しく義務付けられています。その一方で、従業員の健康管理には多くの業務や管理が必要とされます。そこで、大きな助けとなってくれるのが健康管理システムです。ここでは健康管理システムの内容と、おすすめツールや各種サービスを紹介していきます。

参考:厚生労働省「労働安全衛生法の概」について

目次

健康管理システムとは

健康管理システムは、従業員の健康データを一括管理できるシステムのことです。システムを活用して「定期健康診断の受診予約&管理」「労働基準監督署等に提出する書類作成」「ストレスチェック」など、従業員のヘルスマネジメントを行うことができます。また、総合的なシステム以外にもメンタルを分析したり、オフィスでの野菜摂取を推進するサービスなど多様化しています。従業員の健康管理に関する作業を効率的にし、人事・労務の工数を削減するという観点からも、健康管理システムを導入する企業は増えてきています。

健康管理システム導入にあたり確認すべきこと

健康管理システムを選ぶ際には、以下のポイントに注意することが重要です。

目的と要件の明確化

導入する際には、自社の目的や要件を明確にしましょう。導入後に「必要な機能がない」とならないよう、健康管理システムの目的は何か、どのような機能、サポート、データ、レポートが必要かなどを明確に把握することが重要です。

機能の確認

現在、様々な健康管理システムがリリースされています。それぞれのシステムが提供する機能を予め確認しましょう。一般的な機能には、健康データの収集と管理、健康チェックのスケジュール管理、医療機関との連携、健康データの分析やレポート作成などがあります。自社のニーズに合致しているかどうかを評価して選ぶことにより、導入後のミスマッチが防げます。

互換性と拡張性

既に人事労務システムや勤怠管理システムなどを導入している企業の場合は、互換性や連携が可能かどうかを確認することも重要です。また、将来的な拡張性やカスタマイズの可能性も考慮しましょう。自社の成長や変化に対応できるシステムであることが重要です。

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産業保健師の委託やアウトソーシング

産業保健師や産業医などの委託やコンサルを必要とする場合はその点も予め確認しておきましょう。既に産業保健師がいる企業向けの統括サービスを用意しているシステムもあります。産業保健師の業務負担を削減したい場合には、そのようなサービスも検討すると良いでしょう。

健康管理システムの導入手順

健康管理システムの導入手順についてステップ・バイ・ステップで説明します。

STEP
 要件定義

、産業保健師や産業医と協力し、現在の業務課題を具体的に把握し、健康管理システムを導入する目的や必要な機能を明確にすることが重要です。産業医不在の場合は、労働安全衛生コンサルタントや健康管理コンサルタントなど、外部の専門家への依頼も検討しましょう。

STEP
システムの選択

要件に最も適した健康管理システムを選定します。健康診断結果の管理や業務効率化、従業員のヘルスケアサポートなど、必要とする機能や要件を考慮し適切なシステムを選びましょう。

STEP
導入計画の策定

健康管理システムの導入計画を立てます。導入時期やスケジュール、担当者の役割などを明確にし、円滑な導入を図ります。

STEP
システムの導入

選定した健康管理システムを導入します。システムの設定やデータの移行、必要なトレーニングなどを行い、システムが正常に稼働するようにします。

STEP
スタッフへのトレーニング

よりスムーズな運用を行うため、全ての関連スタッフに対して、新しいシステムの使用方法を教えるトレーニングを行います。

STEP
フィードバックと改善

導入後は、目標達成度、業務成果などを基準に、健康管理システムの効果を評価し、必要な改善策を実施しましょう。

以上が一般的な健康管理システムの導入手順となります。

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人事労務の業務を削減!おすすめの健康管理システム6選

健康管理システムは様々な種類がリリースされており、それぞれに特徴があります。ここでは、健康診断の予約まで管理できるおすすめの健康管理システムを紹介していきます。

Carely(ケアリィ)

画像引用:Carely

Carelyは、従業員の健康労務を効率化しリスクの早期発見や見える化を重視した健康管理システムです。株式会社iCAREがシステムの開発・提供をしています。管理画面では、各従業員の健康状態の他、様々な提出書類の出力など、必要な機能が全て揃っています。料金は、管理する従業員数と利用する機能で決まる仕組みです。クラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」や、クラウド人事労務ソフトの「SmartHR」との連携も可能です。

初期費用1従業員あたり〜1,000円
月額費用1従業員あたり200円/月〜
提供サービス健康管理システムCarelyクラウド(健康診断の事後措置/ストレスチェックの実施/長時間労働の管理/面談記録の記入 ・保管/各種労基署報告書の作成)、検診予約代行、他
互換性◎:人事管理システム:COMPANY/労務管理システム:SmartHR /勤怠管理システム:TeamSpirit、KING OF TIMEなど
アウトソーシング◎:産業保健統括サービス、産業医紹介、健康経営コンサルティング、他)

Heal-DB(ヒールディービー)

画像引用:Heal-DB

Heal-DBは、自社の規模や職種などに合わせ、ニーズに合わせたカスタマイズが可能な健康管理システムです。バイオコミュニケーションズ株式会社がシステムの開発・提供をしています。大企業や複雑なカスタマイズにも対応可能であり、30年以上の実績もあるので安心して導入・運用が可能です。従業員の健康管理や帳簿出力、提出書類出力など、どのような機能にも対応してくれます。オンプレミス型、クラウド型どちらでも運用できるように設計が可能です。

初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
提供サービス健康管理システム(健診結果をデータ化、一元管理/統合的健診・人間ドック業務支援システム)、他
互換性要問い合わせ
産業医のアウトソーシング○:別オプションにて、産業保健支援サービス、医療費分析サービス、保健医療受託研究・コンサルテーション、他

バリューHR

画像引用:バリューHR

バリューHRは、健康診断の管理代行や書類作成代行、健康管理システム代行等、健康管理アウトソーシングサービスです。株式会社バリューHRがサービスの運営をしています。企業の健康管理業務に関しては、ほぼ全ての業務を委託可能です。規模や人員等の理由で、自社での健康管理運用が難しい場合におすすめできるサービスです。料金は、依頼する業務内容によって変わります。

初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
提供サービス健診予約システム、検診結果管理システム、カフェテリアプラン、健康経営・データヘルス支援サービス、ストレスチェックシステム、他
互換性要問い合わせ
産業医のアウトソーシング◎:保健指導サービス(特定保健指導)、健保組合事務業務委託サービス、健保組合設立支援コンサルティング、他

ハピルス健診代行

画像引用:ハピルス健診代行

ハピルス健診代行は企業の健康診断に関わる一連の業務を一括で代行してくれる、サービスです。株式会社ベネフィットワンがサービスの運営をしています。業界最大規模の健診機関ネットーワークを持つ会社ですので、安心して依託することができます。事務処理等、健康診断に関わる業務はワンストップで提供してくれます。料金は、初期費用が600,000円で業務管理費用として月額50,000円です。

初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
提供サービス健診代行サービス、特定保健指導、ストレスチェック、他
互換性要問い合わせ
産業医のアウトソーシング要問い合わせ

ラフールサーべイ

画像引用:ラフールサーべイ

ラフールサーべイは、従業員の健康管理からメンタルケアまでを一括管理できる健康管理システムです。株式会社ラフールがシステムの開発提供をしています。健康に関する一元管理の他に、AIを活用した分析や予防策まで多くの機能が利用可能です。料金は16,000円からとなっており、規模や利用する機能によって選択する仕組みになっています。無料デモの利用も可能です。

初期費用
月額費用16,000円(税抜)〜
提供サービス組織状態の定点観測、包括的な現状把握と深堀分析、各種組織リスク把握、ストレスチェック、産業カウンセラーによるフィードバック、各種研修・産業医の紹介、福利厚生サポート、エンゲージメント向上ツール、他
互換性◎:SmartHR、CYDAS PEOPLE、カオナビ、freee人事労務など
産業医のアウトソーシング◎:産業医(顧問医)紹介サービス、オンラインカウンセリングサービス、24時間電話相談サービス、他

Be Health(ビーヘルス)

画像引用:Be Health

Be Healthは、従業員の健康管理に関する情報を一元管理し、本来やりたい産業保健業務の時間を創出します。産業保健に10年以上関わってきたエヌ・エイ・シーによって開発・運営。従業員の健康管理に関連する業務を軽減できるように、実務者の視点に立ったサービス設計がされています。サービス導入には、システム買い切り型とサブスク型の2つのパターンがあり、導入からの5年間でのトータルコストが業界最安値になることを目標にした価格設定です。

初期費用買い切り型:初期費用 302万円
サブスク型:初期費用 92万円
月額費用買い切り型:保守1年分 37.5万円
サブスク型:保守1年分 120万円※
提供サービスストレスチェック、診断結果通知、医師面接・カウンセリング、結果報告会の実施、他
互換性
産業医のアウトソーシング
※いずれも従業員1000人の場合

従業員の健康管理をサポート!おすすめの健康管理システム5選

日頃から従業員の健康を管理するのも企業の務めです。ここでは、心と身体の健やかをサポートするシステムを紹介していきます。

MIMOSYS(ミモシス)

画像引用:MIMOSYS

MIMOSYSは、声の状態からその人のメンタル面を診断してくれる最先端のスマートフォンアプリです。PST 株式会社が開発・提供をしています。総合的な健康管理システムではありませんが、外面からは判断しにくいメンタルケアの判断を簡単に行うことが可能です。AndroidとiOSどちらにも対応しています。

初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
提供サービス音声病態分析、他
互換性

ST(エスティ)

ST

画像引用:ST

ST(エスティ)とは、株式会社AGIが開発する音声から感情やメンタルの状態を判断するサービスです。様々な大学や医療機関と連携して開発されており、その結果や精度は確かで、多数の論文公表もあります。メンタル面とフィジカル面を含めた従業員の健康管理が可能です。よりレベルの高い社員の健康管理の手段として一考する価値はあるでしょう

初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
提供サービスPC用開発支援キット「ST Emotion SDK」※音声感情認識、他
互換性

SenseThunder(センスサンダー)

SenseThunder(センスサンダー)

画像引用:SenseThunder

SenseThunderは、AIを活用した温度感知・顔認証システムです。ソフトバンク株式会社がシステムの開発・提供をしています。社内入り口にデバイスを設置し、温度感知・顔認証で従業員の健康状態を管理できます。認証や判断にかかる時間はわずか0.5秒なので、ストレスを感じさせることなく健康管理が可能です。総合的な健康管理システムではありませんが、日々の健康チェックにおいて力を発揮してくれるでしょう。料金は、初期費用、月額費用共に規模によって変わります。

初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
提供サービスAI温度検知、他
互換性◎(KING OF TIME)

オフィスでやさい(OFFICE DE YASAI)

オフィスでやさい

画像引用:オフィスでやさい

オフィスでやさいは、オフィスに新鮮なサラダやフルーツ、無添加食材など健康的な食事が届く、配食サービスです。株式会社KOMPEITOが運営しています。オフィスに設置された冷蔵庫に、食品が届き保管されます。従業員は届いた食品の中から選び、料金を支払い利用するというシステムです。健康管理システムというよりも福利厚生面でのサービスになりますが、社員の健康を“食”から促すには良いサービスといえます。料金は、社員が利用した分の一部を企業側が負担するという方式です。

初期費用
月額費用月4万円〜
提供サービス設置型 健康社食の提供、他
互換性

Wellness Eye(ウェルネスアイ)

Wellness Eye

画像引用:Wellness Eye

初期費用要問合せ
月額費用要問合せ
提供サービスストレスチェック、診断結果通知、医師面接・カウンセリング、結果報告会の実施、他
互換性

健康管理システムによくある質問

健康管理システムを導入する企業のメリットは?

企業が健康管理システムを導入することで、従業員の健康状態をリアルタイムで把握し、適切なサポートを提供することが可能になります。また、健康経営の推進により、従業員の生産性向上や離職率の低下にも繋がります。

健康管理システムを活用する自治体の事例は?

健康管理システムを活用する自治体の事例としては、東京都が「健康マイレージ」プログラムを導入し、住民の健康管理を支援しています。このシステムにより、住民は自身の健康データを一元管理し、健康促進活動に参加することができます。

健康管理システムを無料で利用できる方法はある?

一部の健康管理システムは無料プランを提供しており、基本的な機能を無料で利用することができます。例えば、「Google Fit」や「MyFitnessPal」などのアプリは無料で利用可能です。

健康管理システムを導入する企業向けの機能は?

企業向けの健康管理システムには、従業員の健康診断結果の一元管理、ストレスチェックの実施と結果分析、健康相談窓口の設置、健康教育コンテンツの提供などの機能があります。

健康管理システムを活用すると業務負担が軽減されるのか?

健康管理システムを活用することで、従業員の健康データを一元管理し、手動でのデータ入力や管理が不要になるため、業務負担が軽減されます。また、効率的なデータ分析により、迅速な対応が可能になります。

健康管理システムでの健康診断データの一元管理方法は?

健康管理システムでは、従業員の健康診断データをクラウド上で一元管理します。各従業員のデータは個別に保存され、必要なときに迅速にアクセスできるため、データの一貫性と可視性が向上します。

健康管理システムでのストレスチェック結果の活用方法は?

ストレスチェック結果は、システム上で自動的に分析され、従業員ごとのストレスレベルを可視化します。このデータを基に、必要なサポートを提供し、ストレス軽減プログラムを実施することが可能です。

健康管理システムの提供形態にはどんなものがある?

健康管理システムの提供形態には、クラウドベースのものとオンプレミス型のものがあります。クラウドベースのシステムは、インターネット経由でアクセスでき、導入コストが低く、メンテナンスが容易です。一方、オンプレミス型は、自社サーバーにインストールし、より高いセキュリティを確保できます。

健康管理システムが労働環境の改善にどう貢献するか?

健康管理システムは、従業員の健康状態をリアルタイムで把握し、早期の健康問題の発見と対応を可能にします。これにより、労働環境の改善や職場のストレス軽減が期待でき、結果として生産性の向上や離職率の低下に繋がります。

健康管理システム導入企業の事例はありますか?

多くの企業が健康管理システムを導入しています。例えば、大手製造業では「Wellness Cloud」を導入し、従業員の健康管理を徹底することで、健康経営を推進しています。

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