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おすすめMAツール13選|導入のメリット・デメリットと運用の流れ

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この記事では、顧客データの統合管理や分析を行うMAツールについて解説します。インターネットが普及する中で消費行動の多様化と複雑化が進み、集客した顧客のデータ管理や見込み客に対するアプローチが思うようにできないと悩む企業が増えています。

そこでこの記事ではマーケティングの業務効率向上に役立つMAツールに注目。おもな機能や特徴をはじめ、導入の効果とメリット・デメリット、運用までの流れについて詳細に解説するとともに、おすすめのMAツール13選を合わせて紹介いたします。

日々高度化・複雑化するデジタルマーケティングへの対応策としてMAツールの導入をご検討中の方はぜひこの記事をお読みになり、よりよいビジネスの展開にお役立て下さい。

MAツールの基礎知識

デジタル時代のマーケティングは多様化する消費者ニーズとの戦いでもあります。資金や人的リソースが限られる中で、顧客の消費行動とニーズの変化にいち早く対応するための新たなソリューションとして人気を集めているのがMAツールです。

MAとは?

MAとは「Marketing Automation(マーケティングオートメーション)」の略語で、企業のマーケティング活動を自動化するITツールのこと。企業の営業活動を支援するために見込み客の創出と育成(ナーチャリング)を自動で行うプラットフォームをいいます。

企業営業において販売活動のターゲットとなる「見込み顧客」のことを「リード」といいます。企業の多くがマーケティング活動の一環としてイベントやセミナー、展示会などを開催したり、自社Webサイトを運営したりするのもリードの獲得が目的です。

企業の営業担当者はイベントなどの来場者と名刺交換したり、キャンペーンを行ったり、資料を配布したり、メールや電話の問い合わせに対応したりして新規リードの情報収集と分析を行い、将来的に売上につながる可能性が高い潜在顧客のデータを蓄積します。

MAはWebサイト訪問者やECショップ利用者のデータを自動で収集・分析を行い、リードとなる可能性の高い潜在顧客を選別。まだ購入や契約に至っていない顧客にはメールなどでアプローチしてリードを育成し、契約可能と判断すると営業部門に連絡します。

リードは将来的に自社の商品やサービスを購入する可能性が高い重要な存在となりますが、現代の情報活用型マーケティングでは、顧客に関する膨大なデータを自動で収集・分析できるツールがなければ、リードの発掘やナーチャリングは不可能です。

Webマーケティング施策を行ってもなかなか成約に結びつかない、といった課題を抱えるマーケターはMAツールの導入を検討すると良いでしょう。

他の用語との違い

「MA」と同様のマーケティング支援ツールに「SFA」と「CRM」があります。これらにはそれぞれどのような違いや特徴があるのでしょうか。

SFA

「SFA」は「Sales Force Automation(セールスフォースオートメーション)」の略語で、日本語で「営業支援システム」とも呼ばれます。「SFA」はその名の通り営業部隊(Sales Force)の自動支援に特化したツールです。

たとえばリードの属性や行動・購買記録、営業部隊の過去のアプローチなどをデータ化して一元的に可視化します。それによりリードの属性や営業活動に必要なデータが簡単に参照できるようになり、適切な顧客対応と効率的な商談が可能になります。

また営業活動に必要な顧客情報や過去のアプローチデータが属人化せずに社内で共有できるため、人事異動時に新旧担当者間の円滑な業務の引継ぎや、ノウハウの共有も可能になり、人材育成にも貢献するなど、営業活動の効率化が可能です。

CRM

「CRM」とは「Customer Relationship Management(カスタマー・リレージョンシップ・マネジメント)」の略語で、日本語で「顧客関係管理」とも呼ばれます。

「CRM」はその名の通り顧客に関係するデータの管理に特化したITツールのこと。営業担当者が収集した顧客データを一元管理することで、契約成立後のアフターケアやフォローの最適化を図ります。CRMによって顧客の囲い込みや満足度の向上が期待できます。

MAツールの市場規模

2020年に株式会社矢野経済研究所が発表した「DMP / MA市場に関する調査を実施(2020年)」によると、DMP、MAともに市場は拡大傾向が続き、MAの場合、2020年の市場規模は事業者売上高ベースで447億3,500万円(前年比111.3%)となっています。

【出典】「DMP / MA市場に関する調査を実施(2020年)」

MAツールの導入が拡大する背景

2020年の新型コロナウイルス感染拡大によって消費者の購買行動と企業活動がオンラインに大きくシフトしましたが、この流れはコロナ禍の収束後も続くと見られており、MAツールの導入が拡大する要因となっています。

営業活動の変化

営業活動は基本的にリードの獲得と育成を手がけるマーケティング部門と、電話やメール、チャットなどで見込み顧客に非対面でアプローチするインサイドセールス部門、および顧客との商談で受注をめざすフィールドセールス部門との連携で進められます。

従来はフィールドセールスのみで成約をめざす営業手法が主流でしたが、情報活動が主体のWebマーケティングの市場拡大とともに、顧客行動のデータ収集や分析・管理を行うマーケティング部門やインサイドセールス部門の重要性が見直されています。

ニューノーマルによるオンライン化

「ニューノーマル(New Normal)」とは「新しい常態・常識」のこと。金融危機や新型ウイルス感染拡大といった世界規模の変化によって生じた新しい意識や思想、生活様式などが常識として定着することを意味します。

2020年以降コロナウイルス感染対策としてテレワークが急速に普及。会議や営業活動も他のメンバーと直接会わずにすませるリモートなどのオンライン化が「ニューノーマル」として浸透し、MAツールをはじめとしたITツールのニーズが高まっています。

消費者行動の変化

インターネットが普及する以前は消費者が実店舗や営業所に直接出向いて店員や営業スタッフと面談するのが一般的でしたが、近年では消費者がWebで商品の存在や評判を知り、ECショップで購入するというWeb完結型の購買行動が主流となっています。

SNSやユーザーの口コミなどにより、消費者は商品やサービスの購入検討段階から多くの情報を得られるようになり、企業側が見込み顧客と対面したときにはすでに購入する商品やサービスがほぼ決定している、というケースも少なくありません。

このようなWeb主体の消費者行動は日々変動し多様化しており、市場のニーズやトレンドを早い段階から察知してWebマーケティング施策を打ち出すために、MAツールを導入する企業は今後もさらに増えていくものと考えられます。

MAツールの主な機能

前述したようにMAツールとは、まだ購入や契約に至っていない潜在顧客のデータを自動で収集・分析することでリードを育成・管理するツールです。ここではMAツールがどんな機能を持ち、何ができるのかを具体的に説明いたします。

リード管理機能

リード管理機能はイベントやWebサイト広告などを通じてリードの行動や情報を収集して管理と分析を行う機能です。たとえば企業名や氏名などの基本属性から、商品情報の獲得経路、Web上の行動や訪問履歴などの情報をデータベース化して管理します。

リードの詳細なデータを収集して分析することで個々のニーズに対応した効率的なマーケティング施策が可能です。顧客からの要望に適切に対応することで機会損失を防ぎ、売上向上につなげることができます。

セグメント配信機能

セグメント配信とは、メールの配信リストからリードの条件に合う顧客だけを選別して送信すること。 例えば、20~30代の女性で旧製品の購入者、というように対象者の属性を限定し、条件にマッチする商品のおすすめメールなどを配信します。

「セグメント(segment)」とは「区切り」の意味ですが、マーケティング用語では、属性や購買行動の特徴によって顧客を分類することを言います。

スコアリング機能

スコアリング機能とは、リードの行動履歴をスコアリング(点数化)して、受注できる可能性を可視化する機能です。たとえば「Web広告の簡易見積もりを確認したら50点」というように顧客行動に点数をつけて、購入する意思や可能性の高さを判定します。

アクセス解析機能

アクセス解析機能はWebサイト訪問者のアクセスデータを解析する機能です。たとえば当該サイトのPV数や訪問者の流通経路、各ページの直帰率などのデータを視覚化することで、サイトの運用効果を確認できます。

また顧客のアクセス解析結果と購入履歴などのデータを照合することでリードとしての育成や絞り混み、それぞれの属性や興味に合わせたアプローチを行うなど、マーケティング戦略の目標達成に役立つデータを得ることができます。

SFA/CRM連携機能

SFA/CRM連携機能は営業支援ツールのSFAやCRMと連携してデータを共有できる機能です。MAで収集した顧客データや分析結果を営業部隊と共有することで、商談に役立つ重要なデータを属人化せずに活用することができます。

MAツールにはSFAやCRMに相当する機能も備えた製品もありますが、すでにSFAやCRMを導入ずみの企業も多く、他のツールともシームレスに連携することができれば、マーケティング施策をより効率的に自動化できます。

MAツールで期待できる効果

新型コロナウイルスの感染拡大にともなって、企業と消費者の接点となる「マーケティング」の分野でも、「ニューノーマル」の到来を見据えた戦略策定が推進されています。そんな時代の転換期の中でMAツールにどんな効果が期待できるでしょうか。

商談件数の増加

MAツールでは過去に商談事例のない顧客でもデータ分析によってリードになり得る情報の抽出が可能になります。その情報を元にアプローチすることで、従来の手法では見落とされていた潜在顧客との商談の機会を創出する効果が期待できます。

質の高いリードの獲得

MAツールには、顧客の購買履歴をはじめ、さまざまなデータが蓄積されます。その分析によって購入単価が高い顧客の行動パターンをつかみやすくなり、フォローを最適化することで質の高いリードの獲得と育成が可能です。

営業活動のコスト削減

従来型の営業活動では、見込み顧客の興味や関心を個別に可視化することできず、受注確度の低い顧客に対して高コストなアプローチを続ける、といった無駄な支出を防ぐことができませんでした。

MAツールを活用することで成約率の高い案件を抽出すれば、購買意欲が低いリードへのアプローチに注力する必要がなくなり、営業経費や交際費、営業パーソンの人件費といった費用を削減する効果が期待できます。

MAツールを導入するメリット

日本ではまだMAツールの認知度がそれほど高いとは言えませんが、「アフターコロナ」の時代を見すえて営業システムの変革を迫られるマーケターは少なくありません。そんな皆様のためにMAツールを導入するメリットについてまとめました。

営業活動を効率化できる

MAツールの導入によってマーケティングのプロセスと営業活動の一部自動化が可能。それにより営業部門のデジタルシフトや、働き方改革などにも効果があります。

またMAでは商談の可能性の有無で顧客を選別することも可能です。購買意欲が低い顧客はSNSやメールでコミュニケーションをとり、商談の可能性が高まった段階で営業のアプローチをかけるといった効果的・効率的な対応ができます。

社内の連携が強化される

MAツールを導入すれば、マーケティング部門のデータを一元管理できるため、社内での情報共有もスムーズに実現可能。また他部門のデータも同一プラットフォームで顧客ごとにデータが紐づけられるため、社内の連携が強化されます。

営業プロセスが可視化される

縦割り組織が主体の日本では、スキルや情報を一部の営業パーソンが占有する「属人化」が問題視されています。一般に営業部門は成果主義が基本。売り上げを個人の能力に依存している傾向があります。

そこでMAツールを導入すれば購買意欲の高いリードを抽出して営業部門に紹介可能。質の高いリードの獲得と育成が自動化できれば、営業の属人化を防げるだけでなく、人的リソースを有効活用して組織的に成果を上げる体制が構築できます。

MAツールを導入するデメリット

デジタルマーケティングの効率化に高い効果を発揮するMAツールですが、デメリットもあります。導入の際には十分注意して検討することをおすすめします。

短期間で効果が期待しにくい

MAツールの機能は顧客データの蓄積から始まります。短期間で効率よく成果を上げることはあまり期待できません。効果が出るまで一定期間運用し続ける必要があります。その間も運営費用は発生するため、初期段階では赤字も覚悟しなければなりません。

導入や運用に一定のコストがかかる

MAツールの導入や運用にかかるコストとしては、導入時に支払う初期費用と、その後の月額費用があります。ツールによっては運用に専門的な知識を要するものもあります。その場合、専任の担当者が必要になるため、その費用対効果も考慮しなければなりません。

機能を十分に活用できない場合がある

MAツールに限らず業務効率化ツールの多くは多機能を売り物にしています。導入目的が明確であれば、ツールに求める機能もおのずと絞り込めますが、多機能・高機能なツールを無計画に導入するとオーバースペックでかえって使えなくなる恐れがあります。

MAツールを運用するまでの流れ

MAツールの導入は企業のマーケティングシステムを根幹から変更する大事業です。実際に運用を開始するまでにはさまざまな手続きと長い時間を要します。ここではMAツールの運用までの大まかな流れを5つのフェーズに分けて解説します。

STEP1:課題の特定

MAツールに限らず、業務用ツールを導入する場合は、まず最初に現状の課題を洗い出す必要があります。日本人にありがちな横並び意識で「他社が導入して業績が向上したらしいから、うちも」といった負けん気で導入してもメリットにはなりません。

現在のマーケティング・営業部門がどんな問題を抱えているか、MAツールによって解決すべき課題は何か、どんな機能をどう活用し、どんなマーケティング施策を行うか、といったポイントを明確にすることが重要です。

STEP2:MAツールの選定

解決すべき課題を特定したら、その目的に合う機能を備えたツールを選定しましょう。各製品の資料を取り寄せて候補となる製品をいくつか選び、疑問や質問があれば遠慮なく担当者に問い合わせましょう。

各ツールにはどんな機能や特徴があるか、価格は予算内かどうか、セキュリティやサポート体制は充実しているか、などが比較検討のポイントです。豊富な機能に目移りするかもしれませんが、不必要な機能は無駄になります。本来の目的を見失ってはいけません。

STEP3:導入準備

MAを導入する前に運用体制を構築しましょう。社内のマーケターから運用に適したリソースを選別します。少人数では負荷が集中したり属人化したりする危険があります。運営責任者をトップとして、各業務ごとに専任の担当者を配置するのが理想です。

また育成対象となる有望なリードの保有数も事前に確認しておきましょう。できればリードごとに最適化した施策を行うために、「自社製品に興味を抱き始めた段階」「見積もり依頼をするなど前向きに購入を検討している段階」などと分類します。

そうすればMA導入後に最適なアプローチの設計がすぐにできるようになります。また旧システムで未整理になっているリードのデータがあれば事前に整理しておきましょう。他部署からの要望などはチェックリストに列記するのもおすすめです。

STEP4:データ登録・移行

新しいツールの入れ替えで最も重要な作業が既存システムからのデータ移行です。データの種類やツールによってはある程度自動で取り込むこともできますが、マニュアルで移行する場合は導入前にデータの形式やレイアウトなどを加工しておく必要があります。

次に顧客データをMAに新規登録して旧システムからデータを移行しましょう。事前にじゅうぶんな確認と準備ができればデータ移行がスムーズになります。

STEP5:運用開始

MA=「マーケティングオートメーション」といっても全てが自動ではありません。MAを新規で導入した企業が運用を開始した途端につまずくのは、後述のように業務フローの設計ミスやリソース不足に原因があります。

一方、技術的なトラブルや不慣れから来る問題については、ツールのサポート体制が充実していれば心配ありません。逆に言えばアフターサポートがよくないツールは要注意です。MAツールを初めて導入する場合はサポート体制が充実している製品を選びましょう。

MAツール導入でよくある課題と対策

MAツールを初めて導入した場合にはさまざまな課題に直面します。ここではよくある課題と対策について解説します。

社内の業務負担の増加

MAツールの運用開始時に多くの企業が直面する課題が「オートメーションのはずなのに業務負担がかえって増加した」というもの。これは導入時に業務フローがきちんと設計できていなかったり、人的リソースの必要性を甘く見積もっていたことなどが原因です。

たとえば、マーケティング部門がMAツールを導入した時点で他部門の主力がSFAやCRMだった場合、事前に作成した業務フローやシナリオ設計が不十分だと、MAツールの導入と同時にデータの連携が失われ、効率的な営業活動ができなくなります。

MAツールのユーザビリティが悪い

MAツールに限らず初めてのツールやアプリなどは使いにくく感じてしまうもの。特に業務用ツールは専門性が高く、事前に操作性やユーザビリティを確認しておかないと、業務中にトラブルが発生したとき的確に対処できません。

MAツールを運用する際はミスを防ぐ意味でも事前に無料体験版などを利用してユーザビリティの善し悪しを確認しておく必要があります。

期待していた効果が得られない

MAツールの導入効果があらわれるまでにはある程度の時間がかかります。MAツールの性格上、即効性を求めることはできませんが、運用から3カ月~半年以上経過しても効果があらわれない場合は注意が必要です。

考えられる原因としては検証・改善プロセスの不備、リードのデータ不足があります。MAツールはデータ分析ツールですから、リード数が少ないとじゅうぶんな効果を発揮できません。データ分析の母数が少ない場合はリードのデータ数を増やししましょう。

MAツールを選ぶポイント

MAツールの人気と需要が高まるにつれて製品の数も増加しています。自社に最適な製品の選び方としては製品同士の機能や特徴を比較するだけでなく、どの製品が自社のビジネススタイルにマッチしているかを検討することが重要です。

自社のビジネスモデルに適しているか

MAツールの選定ポイントのひとつは、自社のビジネスモデルにマッチするかどうか。たとえばBtoBとBtoCではリードの属性や数、アプローチに要する最適な期間などが異なります。

一般にBtoBのリードは法人企業が多く、絶対数は少ないもののリードとの関係性はBtoCよりも深くて複雑で、アプローチ期間も長くなります。MAツールを選ぶ際は名刺管理やセミナー集客など、対面営業に適した機能を重視した製品を選ぶのが良いでしょう。

一方、BtoCは保有するリード数が多く、属性もさまざまです。対応する営業パーソンも大人数になるので、BtoC向けのMAは管理できる顧客データ数が多く、初心者でも扱いやすいツールがおすすめです。

サポート体制が整っているか

MAツールは運用開始後も常に自社のビジネスモデルとのマッチングを重ねながら改善していくことが重要です。導入のサポートはもちろんのこと、導入後も定期的なサポートが受けられるかどうか、トラブルに即応できるかどうかも重要な選定ポイントです。

まずサポートの利用が有償か無償か、緊急時の連絡先や、問い合わせの手段などを把握しておきましょう。またMAツールの導入から運用までスムーズに展開するためにも、開発販売企業とサポート企業が同一の製品を選ぶことも重要です。

同業他社の導入実績があるか

「同業他社が導入したからうちも」というのは良い導入動機とはいえませんが、MAツールの選定にあたっては、自社と同規模で同業の他企業に採用実績があるかどうかは、MAツールとのミスマッチを防ぐ意味でも重要な選定ポイントになります。

MAツールのベンダーの多くは導入事例や活用事例を公開しています。それらを参考にして同業種の導入実績や定着率などを事前に確認しましょう。

既存のシステムと連携可能か

マーケティングや営業部門では前述したSFAやCRMをはじめ名刺管理、広告管理、SNS管理など多くの業務支援ツールが使われています。MAツールを選ぶ際はそれらのツールや既存システムと連携が可能かどうかを確認しましょう。

既存システムとデータの管理手法が異なる場合は、データ移行に要する工数や手順、移行できるデータ形式なども事前に確認する必要があります。既存の外部システムとの連携とデータ移行がスムーズにできれば業務の効率化も容易です。

おすすめのMAツール13選

アフターコロナのニューノーマル時代を見すえたデジタルマーケティングツールとして注目を集めるMAツール。最後におすすめのMAツール13選を紹介します。

Pardot(パードット)/株式会社セールスフォース・ドットコム

Pardotは、株式会社セールスフォース・ドットコムが提供する、BtoB(B2B)に特化したMAツールです。顧客の行動分析やターゲットを絞ったメールシナリオの設定など、マーケティングから商談までを可視化した施策が可能になります。

またPardotは同じセールスフォース・ドットコムが販売する世界No.1のCRM・SFAプラットフォーム「Sales Cloud」とシームレスな連携が可能。マーケティングと営業部門で顧客管理を一元化することで生産性を高め、営業活動の効率化を実現します。

料金プランは「Growth」「Plus」「Advanced」の3タイプを用意。ニーズに最適なプランが選べます。料金は標準的な「Growth」で月額150,000円となっています。

Marketo Engage(マルケト エンゲージ )/アドビ株式会社

Marketo Engageはアドビ株式会社が提供する高機能のMAツールです。BtoBやBtoC、事業規模を問わず対応可能。顧客1人ひとりの行動データを蓄積し、充実した標準機能と高度なオプションでベストな顧客体験を創造します。

導入実績は全世界で5,000社以上。日本でも多くの一流企業に採用されています。料金体系はSELECT・PRIME・ULTIMATE・ENTERPRISEの4パッケージから選択可能。金額をはじめ詳細については直接お問い合わせ下さい。

List Finder(リスト ファインダー)/株式会社Innovation & Co.

List Finderは株式会社Innovation & Co.が提供するBtoB企業向けの国産MAツールです。導入実績は国内で1,600アカウント以上。国産MAツールとしては上場企業の導入シェアNo.1を誇ります。

導入初期は専任のコンサルタントがサポート。その後も活用勉強会や個別の相談会などのアフターサポートを無料で提供しています。

料金プランは「ライト」「スタンダード」「プレミアム」の3タイプから選択可能。「ライト」では初期費用10万円+月額費用39,800円とお手頃価格で利用できます。

Liny(リニー)/ソーシャルデータバンク株式会社

ソーシャルデータバンク株式会社が提供する「Liny」はLINEの公式アカウントと連携して営業活動を支援するユニークなMAツールです。LINEによる顧客とのやりとりを通じて1人ひとりの好みや属性データを自動で収集して管理することができます。

集めた顧客データをもとに各自の嗜好やニーズに合わせた情報を配信。反応率や売上のアップはもちろん、運用負担の軽減も実現します。

料金プランは「スタートプラン」「ベーシックプラン」「プレミアムプラン」の3タイプ。スタートプランで税込月額5,500円。初期費用は全コース共通で税込54,780円となっています。

b→​dash(ビーダッシュ)/株式会社データX

b→​dashは株式会社データXが提供するクラウド型のマーケティング支援プラットフォームです。企業の顧客情報や広告データ、購買情報などマーケティングプロセスに関わる全データを独自の統合基盤によって一気通貫で集約。社内連携を可能にします。

SQLなどの専門スキルがなくてもGUI操作で簡単にデータ処理ができる業界初のテクノロジー『Data Palette』を搭載。ノープログラミングでCDPを構築できます。

料金は利用するオプション機能によって変動します。詳しくはぜひお問い合わせ下さい。

SATORI(サトリ)/SATORI株式会社

「SATORI」はSATORI株式会社が提供する国産のMAツールです。インターフェースはもちろん日本語で初心者にも安心して利用できます。データベース設計や導入作業も不要。サイトにタグを埋め込むだけでリードのデータ収集を開始できます。

実名だけでなく匿名リードのデータも一元管理できるほか、匿名リードへのアプローチにより実名リードへのステップアップも実現します。サポートは日本人スタッフが行い、オンラインサポートや運用支援を実施します。

「SATORI」の基本料金は税別で初期費用が30万円、月額費用が14万8,000円となっています。

SHANON MARKETING PLATFORM(シャノン マーケティング プラットフォーム)/株式会社シャノン

「SHANON MARKETING PLATFORM」は株式会社シャノンが提供するMAプラットフォームです。マーケティング業務の自動化と効率化はもちろん、データの統合管理によりマーケティングと営業との連携やリードへの戦略的アプローチを実現します。

リード管理はオンラインとオフライン双方に対応。大規模イベントやセミナー管理も自動化できるほか、各種申し込みフォームの作成やWebサイトのランディングページなどのデジタルコンテンツも自動で簡単に作成できます。

料金プランは利用条件や事業規模に合わせて用意しています。くわしくはぜひお問い合わせ下さい。

Synergy!(シナジー!)/シナジーマーケティング株式会社

「Synergy!」はシナジーマーケティング株式会社が提供するクラウド型の国産CRMシステムです。集客と顧客データの一元統合、クロスチャネル・メッセージング、データ分析などCRMに必要な機能を装備。営業活動を効率的にサポートします。

管理画面は使いやすさを徹底追求したデザインを採用。機能の充実性と堅牢なセキュリティ、マーケティング成果を最大化する営業活動支援サービスなどが高く評価されています。

料金はデータベースが月額15,000円から。初期費用は118,000円。ほかに「メール配信」「アンケート」「ラインへの配信」「Webパーツ」などのオプションサービスの組み合わせが可能。くわしくはぜひお問い合わせ下さい。

Marketing Hub(マーケティング ハブ)/HubSpot Japan株式会社

「Marketing Hub」はHubSpot Japan株式会社が提供するMAツールです。Webマーケティングの関連ツールとデータ管理をひとつのプラットフォームに融合。業務効率を高めると同時に、リード1人ひとりに最適化した顧客体験を提供します。

ユーザーが求める情報をブログに公開できるほか、動画などのコンテンツ管理も可能。料金は「Starter」「Professional」「Enterprise」の3プランを用意。「Starter」で月額5,400円となっています。

Kairos3(カイロス3)/カイロスマーケティング株式会社

Kairos3は、カイロスマーケティング株式会社が提供するMA/SFAツールです。リードのアクセス記録を分析してランク付け。高ランクなリードを選択して商談できます。さらにMAとSFAの両機能を装備。データの緊密な連携で営業の機会損失を防ぎます。

UIはシンプルかつ機能的。初心者でもすぐに使いこなせます。サポートは専任スタッフがスピーディに対応します。料金は初期費用が10,000円。月額利用料は保有リード数などに応じて月額外15,000円~120,000円となっています。

nununi(​ヌヌニ)/awoo Japan株式会社

「nununi」はawoo Japan株式会社が提供するAI(人工知能)型のマーケティングソリューションです。従来のECが苦手としていた「偶発的消費(衝動買い)」をWeb上で実現。顧客体験の最大化を可能にします。

リアル店舗と同様の偶発的消費によって顧客エンゲージメントを高めると同時に自然流入数の増加も実現。独自の検索対応によりSEOとCXを1つのプラットフォームで同時に改善します。料金は個別に見積りますのでお問い合わせ下さい。

MOTENASU(モテナス)/株式会社FID

「MOTENASU」は株式会社FIDが提供する次世代型のCRM/MAツールです。独自の消費者行動分析によりきめ細かな「One to One」マーケティングをワンストップで提供し、顧客に「おもてなし」の特別感を演出するMAを実現します。

MOTENASUのMA領域は、販売促進から売上・顧客管理を一元カバー。さらにサイト訪問者の獲得からCRM・メールマーケティング・ランディングページ作成・アンケートフォーム作成機能など、Webマーケティングに必要なあらゆる機能を備えています。

料金は基本プランで月額100,000円(税抜)。初期費用が300,000円(税抜)となっています。
そのほか有料のオプションプランも用途に応じて選択可能です。くわしくはお問い合わせください。

EC Intelligence(イーシーインテリジェンス)/株式会社シナブル

「EC Intelligence」は株式会社シナブルが提供する、ECショップ特化型のMAツールです。サイト内にレコメンド機能やサイト内検索を設置したり、ポップアップ表示などのWeb接客機能を追加できます。

さらに顧客別のサイト内行動や広告効果の分析機能を装備。分析結果に応じて最適なリマインドメールを作成・送信するなど、さまざまな顧客接点のパーソナライズが可能です。

料金は初期費用が20〜60万円から。月額料金が10万円からとなっています。初期費用・月額費用とも利用する機能数やメール配信数、月間PVや商品点数によって変動します。くわしくはお問い合わせ下さい。

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『ミツカル』とは、デジタルシフトを検討する企業担当者と最新のデジタルツール・サービスを提供する企業をマッチングさせるプラットフォームです。

企業のデジタルシフトを検討する担当者にとって、「検索だけでは見つけにくい最新のデジタルサービスが見つかる」、「導入に関しての疑問や資料の比較・選定ができる」などメリットがたくさんあります。

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